ひるブラ「和紙がハートをWASHIづかみ!〜東京・文京区〜」 2015.03.16


生字幕放送でお伝えします
去年、ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、注目される和紙。
この色鮮やかなデザインはお江戸・東京に伝わる和紙で人気なんですよ。
おしゃれな照明も江戸の和紙。
かつて、家のふすまやびょう風を飾った和紙が今、こうしてかわいい小物にも変身しているんです。
こちらのカラフルなお花はすべて折り紙なんですよ。
なんと、ここまでの作品も誕生しております。
折り紙も江戸時代から進化し続けています。
きょうは、美しい和紙の魅力で皆さんの心をわしづかみ和紙づかみですよ!安田さん、安田さん!きょうは、わしづかみです。
唇ですか?わしづかみ。
敦士です。
すごく恥ずかしいですね、これ。
安田さんわしも、和紙でできております。
藤崎です。
そんなダジャレをぶち込んでくるんですね。
きょうは和紙ワールドでございましてきょう来ている文京区湯島というところは紙を扱う職人さんがとても集まった場所なんですね。
そんな湯島で紙に命を吹き込んでるんですよ。
まずは、こちらご覧いただきましょうか。
見てください。
ショーウインドー。
端午の節句の飾りです。
これ、すべて和紙なんです。
ここまでできるんですよ。
これ専用に作っている和紙なんですよね。
後ろのショウブもきれいでしょう。
安田さんこんなもんじゃありません。
和紙の驚がくの世界をご案内しましょう。
こちらは、和紙の文化を伝えるところなんですが見てください。
おなじみの鶴もいろいろありますよね。
その中でも、これ、ご覧ください。
これ、実は細かい連鶴っていうんですけどこれね、実は一枚の紙から折られているんですよ。
びっくりしますよね。
つながってるんですよ、全部。
これ、赤い紙ありますよね。
これね、紙にこうやって切り目を入れて4等分してるんですけどまず、1羽折られてますよね。
それで2羽、3羽、4羽。
この紙からは4羽、折られる。
それの究極版ですよ、本当に。
33羽いますよ、全部で。
そして、鶴だけじゃございませんよ。
隣の植物なんです。
これ全部、和紙から作られています。
本物じゃないんですか?
本物に見違えるぐらいの。
ちゃんと折ってある。
トゲもありませんからね。
和紙ですから。
サボテンですよどっからどう見ても。
その先には生き物たち広がっております。
今、話題のダイオウイカね。
パンダもいるし。
これなんてトカゲ本物みたいでしょう。
これも、ちゃんと一枚の和紙から生まれております。
もっと驚いていただきましょうか。
超絶びっくりしてください!こちら、安田さん何に見えますか?
これ、和紙じゃない!粘土とかじゃないんですか?
和紙。
粘土じゃない。
天女なんですよ。
こんな形、作れるんですか?
これもね、何枚も紙を重ねて作ってるように思うじゃないですか。
一枚からできてるんですよ。
命を吹き込んでいるんですね。
本当に躍動感がすばらしいですよね。
そして、鶴も技術でこうなっちゃうわけです。
これね、1mぐらいの大きさの和紙からできてるんですよ。
何か月もかかるそうですよ。
はい!ってやったら飛び立ちそうですよね。
これでわしづかまれたでしょう。
もうわしづかみされまくってます。
もっとつかんでいきますからね。
安田さん、この折り紙っていうのは古くから日本人が大切にしてきた文化なんですよ。
折り紙は古来、神事に使われるなど日本人の暮らしに欠かせないものでした。
江戸時代に入って紙が量産されるようになると庶民にも親しまれて遊戯としての文化が花開きました。
こちらは、なんと200年以上前に書かれた「秘傳
(ひでん)千羽鶴折形」。
最も古いといわれる折り紙本です。
49種類の折り鶴が紹介されているんですよ。
やがて、明治に入ると折り紙が学校教育にも取り入れられます。
生活の中で身近な文化になっていったんですね。
私たち、建物5階に来ました。
折り紙を生活の中で楽しむのが人気だそうです。
ご紹介しましょう。
皆さん、折り紙を折られてますね。
安田さん、こちら折り紙教室ですよ。
ここ、毎日、開かれていて1000人ぐらいの方が習ってらっしゃるそうです。
こうやって生活の中で楽しむ折り紙っていうんですけどもこちらは皆さん花を折られてますね。
花の折り紙ですね。
家に飾ったり友達にプレゼントしたりっていうことですね。
買えないからいいですね。
こちらにも花飾りがあるんですがこれなんかね、ほら服に着けることができるコサージュ。
そういったものも作れちゃうんですね。
本当に和紙を使って切り取ったあと、折って葉っぱなんか折ったところがいい具合になってますよね。
今、花に挑戦されていますね。
細かそう。
いかがですか?この折り紙の魅力ってなんでしょうね?
和紙で作られた、お花を見て和紙のすばらしさを感じて折り紙を習いに来ました。
和紙なのにみずみずしいですもんね。
言い過ぎました?僕。
そのとおりだと思いますよ。
なんかでも楽しそうですよね皆さん。
作る過程も楽しいですよね。
そんな和紙に紙に命を吹き込む達人。
こちらに来ていただいております。
小林一夫さんです。
こちらの小林さんなんですが和紙染めの工房の4代目でいらっしゃいまして。
すばらしい方なんですよ。
ちょっと折っていただけますか?なんか。
あっという間ですよ。
こうやってね指を動かしてると健康にいいのよ。
だから皆さん長生きするの。
黙々と折れるからね。
小林さんはいつぐらいから折ってるんですか?
僕は30歳ぐらいからだからねあんまり前から折ってない。
子どもからっていうわけじゃないんですね。
外で遊ぶタイプだったけど健康にいいから病気しないもんね、これ。
安田さん今、気付きました?僕、今お話させていただいてましたよね。
あ!できてる。
手元、見ずに折っちゃうんですよ。
見てなかったですよね今、完全に。
達人が折れば命が宿るわけです。
すぐにね。
このように、いろんな材料で。
例えば、これなんかね。
安田さんに一つ、何かプレゼントをお願いしていいですか。
ちょうど安田さんに合うね…。
手元、見てないですよね。
ずっと生徒さんのほうを見て笑顔なんですよ。
本当は見たいんだけどさ…。
手元、見ずによくできますね、本当に。
これは海外の人でも通用するんだね。
ことばがいらないから。
年齢性別、問わない。
これ、本当に歴史ある日本の文化ということですね。
特に僕のこれを折ってるのは女性にモテるっていうんで男の人は一生懸命、折る。
モテるためにはこれを習えと。
これを手元に持ってるとどこにいっても女性にモテる。
ちょっと僕覚えて帰ろうかな。
それこそ「かみ頼み」っていうんだけどね。
うまい!達人!
ほら!
指輪ができた!すごい!
この短時間で指輪折っちゃうんですから。
しかも金で真ん中がグリーンになって。
宝石っぽくなってますね。
かわいい!
これ、遠巻きで見たら本物ですよ。
キラキラしてね。
これ、モテますね。
わしづかみになりますね。
達人、男性ですけどね…。
わしづかみ!
でも、手作りっていい…。
気持ちが入ってますよね。
これ、あとでスタジオにお届けします。
今、折り紙の魅力をお伝えしましたが折り紙と同じく江戸で生まれたデザイン和紙が今、人気を集めているんです。
それが、江戸からかみなんです。
ふすまや、びょう風などに使う装飾和紙。
江戸時代、武家や庶民の間で大流行したんです。
江戸からかみの魅力はこのキラキラと輝く模様。
見る角度によってさまざまな表情を見せるんですね。
このデザインが現代のライフスタイルを演出しています。
ここは、都内のオフィスビル。
江戸からかみが、空間をスタイリッシュに飾っています。
光を、やわらかく通す和紙を生かしてすてきなウインドーになっています。
街の表情を優しく変えています。
さらに最近ではこうしたランプシェードやかわいい小物など、生活を彩るアイテムにもなっているんですね。
江戸時代から心を引き付ける和モダンなデザイン。
変わらぬ技で今も続々と生まれているんです。
折り紙の建物のすぐそばに江戸のからかみを作り続ける工房があります。
5代続く小泉さんの一家があの江戸のからかみを作り続けております。
その小泉さんの作る、からかみ。
安田さん、改めて見ていただきましょう。
この美しさ。
ちょっと現代にも合いそうな雰囲気ですよね。
特徴はキラキラの模様なんですね。
百花というたくさんの草花。
光沢があるでしょう。
これがちょっと角度というか見え方を変えると表情、変わるんですね。
オーロラのように金だったり白だったりしますよね。
品のある、落ち着いた輝きこれはね、職人さんの手が作るんですけども引き立てるのがこの下地の色なんですが気付きません?青がここ、濃いでしょう。
どんどん、どんどんグラデーションになってるでしょ。
空みたいな色になってますね。
この最後のところ、これはもともと黄色い越前和紙だそうですけどもそのままの和紙の色合いも生かそうというのがグラデーション。
これが江戸のからかみの特徴なんですね。
飽きないですよね。
それを作り続けている唐紙師5代目の小泉幸雄さん息子の哲雄さんと一緒にいらっしゃっています。
きょうは、安田さん金を、キラキラを引き立てるグラデーションの技を今から見せていただきます。
しかも、はけだけでやるんですね。
はけ一つで今、水をふいています。
これね、水をふくことで色をぼやかす効果があります。
つけましたけどはけの色、ちょっと濃いのと薄いのがありますね。
これが、グラデーションのポイントなんです。
もう、これは一気かせいなんですけど。
グラデーション見えてきてますね。
早業なんですね。
早いだけじゃないんですよ。
さりげなく見えるんですけども実は、微妙にはけを操作してるんですね。
下の色は濃い色ですから。
一気にいきますよ。
はけの幅を広げたり縮めたりっていうのを細かく調整していらっしゃるそうです。
ちょっと濃くなりましたよね。
だんだん濃くなって…。
和紙は伸びたり縮んだりもしますから地域地域の特徴に合わせてはけの入れ方を変えてらっしゃるそうなんです。
小泉さん、これ感覚なんですか?
口で言い表せないですね。
誰にも、あうんの呼吸ってやつですから分からないですね。
ほら、見てください小泉さんこれ、うまくいきました?
非常にうまくいってます。
見事に濃い色から。
今回は乾いたあとにもう一度、はけを入れて色を入れて2度、色を入れてきれいなグラデーションが生まれるんですね。
これだけで美しいの分かりますもんね。
本当に自然なグラデーション。
この下地グラデーションの下地にあのキラキラのデザインをのせるのがさらに緊張する技なんですね。
それは2階のほうでいつもやってらっしゃるので見せていただきましょう。
下地に模様をつける技を2階で見せていただきましょう。
本当に江戸からかみ注文が全国から殺到してるんですって。
海外でも人気そうですもんね。
海外でも日本文化のはやりってありますから。
小泉さんは文化財も手がけていらっしゃいますからね。
2階に上がるとこの江戸からかみ。
見事でしょう。
どうやって描いてるんですかね。
これも着物の反物のような感じですね。
着物みたいに繊細です。
そしてこっち見ていただくといろんな模様だったり色があるのでいろんな用途もありますし。
下の色を変えて模様を変えれば、無限にデザイン、生まれるそうです。
二重の模様になってるんですね。
ただしその模様をつけるのが小泉さんにしても緊張されるという作業なんです。
その技を見せていただきましょう。
からかみの模様なんですが安田さん版木というものを使います。
木にデザインされて彫ってあるものなんです。
これ江戸時代のものもありますし小泉さん自身が彫るものもあるんですけど凸の部分に色をのせて紙にべたっと写し取るわけなんです。
手作業の印刷みたいなものですか。
そうです。
では、早速よろしくお願いします。
独特の道具でね…。
こういった道具一つもすばらしいですね。
今回は、金色のキラキラの模様になるというんで、ちょっと注目してみていただきましょう。
なぜ、難しいか。
その技をよろしくお願いします。
下地はきれいなグラデーションの紙。
安田さん、分かります?見えないんです版木が。
職人さんから。
これを写し取った…。
高級感がぐっと増しますよね。
線一つ入ったら終わりですもんね。
ただね、これで終わりじゃないんですよ。
今、小泉さんまた次の色をのせてるんですがもう一度、模様を重ねるんですよ。
2度ずりするんです。
少しでもずれたら失敗になっちゃいますからね。
これ、小泉さんでも緊張の瞬間だそうですよ。
ちょっと細かいところを見ていただきましょうか。
どうですか?ほら。
きれいな2度同じところを…見事にぴったりきてます。
濃淡がついたぐらいになってますよね。
立体的に。
ぴったり。
2度、することで模様がくっきりと浮き出てくるんですよね。
やっぱり気遣いますよね。
息、止めてますからね。
やってるときは。
達人でも息を止めて作業されると。
さらに達人の技がありまして実は、今、ここ、あいてますね。
ここにぴったり同じ模様を入れるんです。
すごい技ですよ。
その技。
これ、ずらしてねミリ単位の計算をして置きました。
手の感覚だけですからね本当に。
隙間とかあいちゃわないのかな。
つながった!信じられない!
哲雄さんどの辺りが境目なの?
ここら辺…。
え、全然、分かんない。
こういった江戸からの手仕事が和紙の魅力をぐーっと輝かせてるんですよね。
見てるほうも緊張しますからね。
ぐっと輝きが増しますよ。
グラデーションもきれいに引き立てるんですよね。
こういったものが家の和室に飾られてたらすごくないですか。
欲しいですよね。
いろんな用途がありそうですもんね。
今、いろんな広がりを見せてましてふすまやびょう風だけじゃありません。
今、持っている箱。
これも江戸からかみですよ。
結婚式に使いたい!
いいですね!
もうすぐなんで。
もう注文なされたほうがよろしいんじゃないですか。
ご祝儀袋も江戸のからかみでどうでしょうか。
ちょっと発注いいですかね。
やっぱり和の魅力ですね。
2015/03/16(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「和紙がハートをWASHIづかみ!〜東京・文京区〜」[字]

いま注目を集める“和紙”。東京・文京区の工房から和紙の魅力と最新情報を伝える。おしゃれ柄のモダンな和紙、そして女性に大人気の折り紙教室から珍しい折り鶴もご紹介!

詳細情報
番組内容
【ゲスト】敦士,【コメンテーター】安田美沙子,【司会】藤崎弘士 〜東京・文京区から中継〜
出演者
【ゲスト】敦士,【コメンテーター】安田美沙子,【司会】藤崎弘士

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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