(3人)こんにちは。
中江有里です。
今日の「国語表現」では言葉以外のコミュニケーションについて考えます。
私たちは言葉だけではなくて表情や身ぶり手ぶりなども含めてコミュニケーションをしていますよね。
お笑いもそうですよね。
(槙尾)はいかもめんたるです。
(岩崎)そうですね。
やっぱりお尻を振ったりして笑いを起こしたりしてますね。
見た事ないわよあんたがそういう笑いやってんの。
まあそんな中身ぶり手ぶりもそうですけどこのコスプレっていうのも一つの表現なんですよね?コスプレってこの事?これで何が伝わってんのか分かんないんですけどね。
伝わってますよいろいろね。
伝わってますね。
よく日本人はあまりジェスチャーが大きくないといわれていますけれども…。
やっぱりアクションが付くとすごく効果的な感じがしますよね。
そうですね。
今日は…藤森先生です。
今日はよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
今日の演習のポイントはどんなところでしょうか。
私たちがふだん無意識に身ぶり手ぶりやそれから顔の表情など言葉以外の表現で自分の気持ちや情報を伝えていますよね。
これを…非言語コミュニケーション。
言葉でないコミュニケーションですね。
こういう研究もあるんです。
65%。
半分以上ですね。
ですから今日はそれを意識してみんなでトライしてみましょう。
意識する事で無意識に使っている身ぶりや手ぶり表情がどんな意味を持つのか分かってきそうですね。
はい皆さんそれじゃ今日の演習も頑張りましょう!
(生徒一同)はい。
最初のお題はこれです。
あっやってますね。
挑戦するのはこの2人です。
それではセットチェンジ。
ついたてを立てて2人の表情がみんなに見えないようにします。
準備が出来ました。
映像を加工して理乃さんの目しか見えないようになってます。
どうですか?あ〜目だけですね。
(岩崎)答えようがないよね「どうですか?」って言われても。
(槙尾)この状態でこちらの文章…を4つの感情……のどれかで表現してもらいます。
これを…見てみたいな。
じゃあ理乃さんお願い致します。
(理乃)はい。
じゃあみんなもどの感情か分かったら手を挙げて下さい。
(生徒一同)はい。
じゃあ理乃さんお願いします。
(岩崎)もう始まってる。
始まってるよ。
(岩崎)大げさに大げさに。
(優津季)はい。
(岩崎)分かった?優津季ちゃん。
「驚き」。
(槙尾)正解はどうでしょうか。
「そうか君だったのか!」。
(一同)お〜!
(正解のチャイム)どこで分かりました?目が少し見開いた時に眉毛とかじゃなくて目だけで驚いてるのかなって思いました。
(岩崎)目の見開きはあったね。
驚きっていうのでね。
真ん丸になってたよね。
では宏紀君の文章はこれです。
これいろんな感情に当てはまるんですね確かに。
これでいってみましょうか。
じゃあみんなも分かったら手を挙げて下さいね。
さあそれでは宏紀君お願いします。
(岩崎)いいよ。
雰囲気出てるよ。
(圭祐)はい。
(岩崎)圭祐。
「悲しみ」。
(岩崎)正解見てみましょう。
「僕はいつもここにいる」。
(槙尾)お〜正解。
いいですね。
いいせりふですね〜。
目尻がちょっと下がっているような感じが…。
(岩崎)圭祐このせりふ言った事あるんじゃない?悲しみの中で。
(圭祐)ないですね。
面白い。
でもちょっと難しくて…。
でも皆さん優秀でした。
同じ言葉でもああやって目の表情だけで皆さんどんな感情かを当てたでしょ。
こういうふうに視線というのは…このほかにも目の表情というものには例えば話し手が交代するタイミングを作るとかそれから自分の意思を示したり人間関係をどういうものかを伝えるとかさまざまな働きがあるんですね。
ですから…こういうふうに言いかえる事ができるかもしれないですね。
言葉以外の表現を考える今日の演習。
次は…やっぱり身ぶりが加わるとはっきり伝わりますよね。
そうそう。
だから…「これぐらいだよ〜」とかね。
え〜?それどれぐらいよ?全然はっきり伝わってないよ。
(瑞生)あの〜。
(槙尾)何?その身ぶり手ぶりの効果を私たちが体験してきました。
はい。
何?それ。
今から盛り上がるとこだったのに…。
(槙尾)こんなの初めてですね。
せ〜の。
(2人)VTRどうぞ!身ぶり手ぶりの効果を実感するために2人が訪ねたのは…。
(2人)今日はヨガを教わりに来ました。
ヨガ教室です。
よろしくお願いします。
お願いします。
インストラクターのTomoko先生にヨガのポーズを教わります。
でも今回は優津季さんが目隠し。
先生が取るポーズを瑞生君が言葉だけで伝えます。
できるかな?
(瑞生)え〜。
このポーズ言葉だけでどう伝えよう。
えっとじゃあまず…巻く?巻く…。
何て言えばいいんだろう。
それで…
(優津季)どっち?こういう事?あ〜違う。
そうだ。
じゃあまず…これ?
(瑞生)そう。
何て言うんだろう。
あっ違う。
こっち?あのね…。
言っても思ったとおりに動いてくれ…。
僕が悪いんですもちろん。
でも思ったとおりにいかないから…。
それでは先生に指導して頂きましょう。
そして左手は手のひらを下にしながら肘を右肘の下に運んで手の甲を互いに近づけていきます。
言葉だけでなく身ぶりも使う事で具体的な動きや形などを表現する事ができますね。
右の手首を左手で取ります。
(瑞生)できてる。
(瑞生)違った?ごめんね。
身ぶりがある事で情報がうまく伝わるんですね。
瑞生さんどうでした?言葉だけだと自分の思ってる事がうまく相手に伝わらなくて難しかったですね。
優津季さんはどうでした?「俺はああしろって言ったのに」みたいな…。
軽いもめ事みたいに…。
やっぱりふだんのコミュニケーションでも何気ない身ぶり手ぶりを使ってコミュニケーションしてるっていうのがよく分かりましたね。
身ぶりっていうのは…お辞儀や握手も身ぶりなんですね。
では前半の演習はこれでおしまい。
起立。
何何?急に。
気を付け。
儀礼的な礼。
ありがとうございましたって事ね。
挨拶や感謝を表すためのお辞儀。
あなたの角度は何度?こんにちは。
ピクニック中の人に聞きました。
この方はきっちり深めの70度。
ありがとうございます。
こちらも深めの57度。
こちらは姿勢がいいですね。
角度は42度。
いらっしゃいませ。
お仕事中みたい。
深々と58度。
すいませんでした。
謝る時はやっぱり深いのかな。
うん76度。
ありがとうございました。
そして本日一番深いお辞儀はこちら。
ほとんど直角。
89度でした。
お辞儀の角度も人それぞれなんですね。
あなたのお辞儀は何度かな?言葉の…。
(一同)言葉のプロに聞いてみよう。
落語家…落語は目線とかしぐさで非常にいろんなものが表現できますよね。
はい。
むしろホントに…ホントにシンプル。
例えば…刀っていっても扇子だとどうしても目に見えてしまうと包丁ぐらいにしか見えない訳です。
そうですね。
この長さですからね。
ですからここはもう…あ〜…。
お〜…。
はい。
あっ長くなった。
90cmの刀。
短い。
アハハハ…。
というように目線というのはホントに落語にとっては大切なものですね。
それは先人がいろいろと磨いてきたこれが一番いい形ではないかというようなものを伝承する。
それからまた新しく作る時には…携帯電話の場合はこんなふうにしてました。
今は多分…手ぬぐいをこういうふうにやるんだと思うんです。
そういうふうに少しずつ…面白いですね。
やっぱり現代と古典っていうのもいろんな表現の形って変わってくるんですね。
はい。
小学生に言われて…あっそうだと思って…。
何でも食べられると言ったのでこれをこう開いて…。
あっポテトチップスだ。
「あっEテレ始まった」。
なんてやるとポテトチップス…。
最後にはポテトチップスですから…。
ちゃんと中まで全部。
…やってパンパン払うところまでやるとポテトチップスに見えるっていうような。
ご自身で何かしぐさっていうのもやはり意識される…。
はいそうです。
言語以外の表現方法を考える今日の演習ですが今度は身ぶりで意味を伝える演習です。
今から出す意味を身ぶりで表現してみんなに伝えてもらいます。
はい。
では圭祐君と茉愛羅さんに挑戦してもらいましょう。
頑張ります。
頑張ります。
それではスタート。
まずはこれ。
(槙尾)おっ圭祐。
「こっちに来てくれないかい」みたいな。
(槙尾)あ〜まあ正解かな。
(槙尾)続いてこれ。
(岩崎)これ分かるんじゃない?圭祐。
(圭祐)「愛しています」。
(槙尾)あ〜惜しい。
もっとライトな感じで。
(優津季)はい。
「好き」。
(槙尾)あ〜正解。
最後。
(岩崎)圭祐。
(圭祐)「静かにして下さい」。
(槙尾)正解。
茉愛羅さんありがとう。
「こちらに来てください」や「静かに」はすぐに伝わったけど「好き」はちょっと誤解されたね。
今度は圭祐君お願いします。
それではスタート。
まずはこれ。
(茉愛羅)はい。
(槙尾)はい茉愛羅ちゃん。
「お金」。
(槙尾)正解!
(一同の笑い声)
(宏紀)もっと見たい。
(槙尾)もう分かってるでしょ。
はい瑞生。
「びっくり」。
(槙尾)「驚いた」。
正解。
さあ続いて。
(一同の笑い声)
(理乃)はい。
(槙尾)はい理乃ちゃん。
「絶望」。
(不正解のブザー)そこまではいってないんだな。
ちょい手前。
ちなみに「絶望」だったらどうなるの?
(槙尾)これが「絶望」だったのね。
その一歩手前。
じゃあこれだったら?
(岩崎)もっと歯を…。
圭祐君もありがとう。
「お金」そしてはっきりとした感情「驚いた」はすぐに伝わったけれど「困った」感情を伝える身ぶりは難しかったね。
先生いかがでしたか?いや〜名演でしたね。
茉愛羅さんのこれとかね圭祐君のこんな身ぶり大好きなんでね。
今やってもらった身ぶりの中でも「お金」とか…。
これですね。
あるいは「静かに」。
こういった決まったポーズのように習慣や約束事として伝わる場合もあるんですよね。
そういった約束事っていうのはやっぱり国や文化によっても変わりますね。
そうなんです。
例えばイギリスで手のひらを下にして「こっちに来て」ってやると…逆なんですね。
向こうでは「こっちへ来て」はこういうふうに…。
カモンカモンというね。
ですから注意が必要なんですね。
ほかにも場所によって衣装やメークによって変わりますね。
これもまた非言語コミュニケーションなんですよね。
あ〜よかった。
じゃあこれも表現っていう事なんですね。
非言語コミュニケーションっていうのは文化って言いましたよね。
ですから文化と結び付き強いですからもしかするといつの日か我々が楽しい気持ちを表す時には男性も槙尾さんのような格好になるかもしれませんね。
え〜。
そんな時代が来ちゃうかも。
僕は楽しい事をやってるというよりただ欲望の赴くままに…。
そんな事ないですよ。
これもカルチャーですよ文化。
今日はどうでしたか?圭祐君。
はい。
僕はいつもこればっかりやってたんでこれからジェスチャーのバリエーションを増やしていこうと考えています。
頑張って下さい。
かもめんたるのお二人はどうでした?はい。
お笑いでもこういうのを利用していろいろねギャグとか作ったりもするから…。
「これ欲しい」とかいって「チクワですか?」みたいなね。
あるね。
漫才に…。
ありますよね。
失礼しまして…。
これでみんなも身ぶり手ぶりの達人じゃ〜。
じゃ〜。
バイバ〜イ。
(一同)バイバ〜イ。
視線は愛情を表したり人を脅したり表現力の豊かな要素です。
2015/03/16(月) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 国語表現「ことば以外の表現」[字]
読む、書く、聞く、話す。あらゆる教科で必要な表現の基礎力を養います。ユニークな演習や様々な分野で活躍する表現の達人へのインタビューで、表現のコツを学びます。
詳細情報
番組内容
今回は言葉以外のコミュニケーションについて考える。私たちは言葉だけでなく、表情や身ぶり手ぶりを含めてコミュニケーションをしている。言語以外のコミュニケーションは文化とも深く関わっている。「目は口ほどにものを言う」のは本当なのか、演習で確かめてみる。【出演】中江有里・かもめんたる、【ゲスト】林家たい平、【講師】藤森裕治(信州大学)
出演者
【講師】信州大学教授…藤森裕治,【ゲスト】林家たい平,【出演】中嶋理乃,モーガン茉愛羅,大野瑞生,佐奈宏紀,佐藤優津季,斉藤圭祐,朴ろ美,【司会】中江有里,かもめんたる,【語り】田中杏沙
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
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