赤とんぼで結ばれた師弟関係。
福井県警の捜査員が前園容疑者の自宅に家宅捜索に入ります。
教え子を殺害した疑いで逮捕されたのは赤とんぼ博士と呼ばれていた研究者だった。
二人三脚で研究を続けていた２人。
しかし、去年９月に異変が。
福井大学大学院特命准教授の前園泰徳容疑者。
教え子で東邦大学大学院生の菅原みわさんを殺害した疑いで逮捕された。
現場は福井県北部の勝山市。
前園容疑者は先週木曜日の早朝、軽乗用車の中で菅原さんの首を絞め殺害した疑いが持たれている。
前園容疑者は当初、警察に対してこのように今でも雪が残っているこちらの現場周辺で菅原さんが車で事故を起こし、それを助けようとしたと説明していたということなんです。
当時、警察に事故だと説明していた前園容疑者。
一体どんな人物なのか。
地元で赤とんぼ博士と呼ばれていたという前園容疑者。
菅原さんとの接点は非常勤講師を務めていた千葉県の東邦大学だった。
大学によると、菅原さんは前園容疑者の研究チームに参加。
大学院に進んでからは勝山市に移り住み前園容疑者をサポートしていた。
前園容疑者の自宅にも、よく訪れていたという菅原さん。
しかし去年の秋、変化が。
突然、半年間の休学を申し出た菅原さん。
さらに１２月には、報告会への参加を突然キャンセルしたと言う。
２人の間に何があったのか。
事件前日の夜、前園容疑者の姿を見た近所の人は…調べに対し事件への関与を一部認めている前園容疑者。
警察は２人の間に何らかのトラブルがあったと見て調べを進めている。
赤とんぼで結ばれた師弟関係に一体何があったんでしょうか。
まだまだ謎の多い事件です。
現場での取材で何が見えてきたのか、取材中の小林キャスターがお伝えします。
福井県の勝山市内です。
こちらの現場、真新しい花束が２つ供えられています。
つい今しがた、ご近所の方が１つ手向けられていったばかりのものなんです。
そしてこの現場といいますのは前園容疑者が当初、警察に対してこの辺りで菅原さんが車で事故を起こし、自分は助けてほしいと電話で連絡があったと、そういった現場がこちらなんです。
そして、前園容疑者、この道を雪が積もる中、およそ１ｋｍ、非常に寒い中サンダル履きの状態で歩いてこちらに向かったと説明していたということなんです。
しかし周辺、暗くなってみてわかりますが、街灯などはほとんど見受けられません。
そして、この前園容疑者というのは地元の小学校や中学校で講演会をするなど有名人だったということで今回の逮捕、子どもたちを中心に衝撃が広がっています。
警察は今日、前園容疑者の自宅を家宅捜索しまして押収したパソコンなどに残されたメールなどから菅原さんとの関係性、また犯行に至ったいきさつなどを詳しく調べる方針です。
南太平洋の島国バヌアツを最大級のサイクロンが襲いました。
最大風速は８０ｍ以上。
国民のおよそ半数が被災しているものと見られ、被害が拡大しています。
透き通る海に真っ白な砂浜。
オーストラリアの東、南太平洋に浮かぶおよそ８０の島々からなるバヌアツは雄大な自然がそのまま残るリゾート地として人気を誇っている。
このバヌアツを最大級のサイクロンが襲った。
首都ポートビラを直撃したサイクロン、パム。
１３日夜から１４日にかけて横殴りの雨と猛烈な風が続いた。
体育館の屋根や橋には大きな穴が開いてしまった。
民家も、見渡すかぎり軒並み壊れてしまっている。
ロイター通信によると、これまでに１０人が死亡、３０人がケガをした。
避難した人も含め、国民の半数が被災したと見られている。
政府は非常事態宣言を発令。
最大風速は一時８３ｍ以上、時速にすると３００ｋｍを超え勢力は５段階で最も強いカテゴリー５に達した。
南太平洋の島国を突然襲ったサイクロン。
なぜこれほど強い勢力まで発達したのか。
バヌアツには、オーストラリアなどから支援物資が届き始めニュージーランド、イギリスなどが資金協力の支援を表明。
日本も医療関係者など６人の調査チームを派遣するほか、ＪＩＣＡを通じて、寝袋など２０００万円分の緊急援助物資を送る方針。
続いてはこちら。
データの偽装が発覚した東洋ゴム工業の地震対策用の免震ゴムです。
この問題のゴムが災害時の対応で要となる自治体の防災対策本部など全国５５の建物に使われていて関係者から驚きと不安の声が上がっています。
これは、震度５強の地震を想定した実験映像。
大きな家具や棚がいとも簡単に倒れていく。
こうした被害を防ぐ目的で近年、多くの建物に取りつけられているのが免震ゴム。
建物の基礎部分に取りつけられ地震の揺れを吸収して建物に伝わりにくくするというものだがこのゴムをめぐって、大きな問題が起きている。
心よりお詫び申し上げます。
先週、東洋ゴム工業製造の地震対策に使われている免震ゴムの一部に国の基準を満たさない製品が見つかった。
データが改ざんされていた。
問題の免震ゴムは、２００４年から今年２月までに１８都府県の５５物件に設置され、病院や自治体の建物が多く含まれていた。
南海トラフ地震で最大震度が７と推定される高知県。
県庁の本庁舎には７２基の東洋ゴム製品が取りつけられていて、大地震の際には対策本部が設置されるだけに事態は深刻。
建設中の消防庁舎に問題のゴムが使われていた静岡県御前崎市。
今日、東洋ゴムの担当者が現場を訪れ経緯を説明した。
東洋ゴムでは今後、１カ月かけて建物の安全性を確認するとしていて問題があればゴムを交換するとしている。
大阪で２３歳の女性が警察官に殺された事件で警察署長の発言が遺族の怒りを買っています。
この署長は葬儀にも出席せず、部下が引き起こした事件をトラブルになったと表現しました。
被害者対策に力を入れる警察がこんなことでいいのでしょうか。
一部始終を聞いてください。
これは亡くなった白田光さんの遺族と大阪府警阿倍野署の署長らが面会したときの音声。
今年１月、大阪市東住吉区のマンションで白田さんが首を絞められ殺害された事件。
殺人の罪で逮捕・起訴されたのは交際相手で大阪府警阿倍野署の巡査長だった水内貴士被告だった。
遺族によると、事件後、大阪府警から謝罪は一切なく、先月５日になって、遺族が白田さんの自宅を片づけに大阪に赴いた際ようやく水内被告の上司だった阿倍野署の愛甲哲也署長から申し入れがあり、面会した。
しかし、署長らの姿勢は謝罪とはほど遠かったと言う。
また先月行われた葬儀に大阪府警から参列も弔電もなかったことや、それまで謝罪もなかったことについては…さらに水内被告の両親に責任転嫁するような発言も繰り返した。
阿倍野署長は、謝罪の気持ちを伝えるためお会いしましたが、思いが伝わらなかったとすれば申し訳ないと考えておりますと釈明している。
東京の地下鉄で化学兵器のサリンがまかれて多くの死傷者が出たテロ事件から間もなく２０年となります。
実はこの事件で警察官１７０人がサリン中毒になったことはあまり知られていません。
現場に真っ先に駆けつけて、生死の境をさまよった警察官。
さらにサリンの袋を決死の覚悟で回収した警察官が、初めて真実を明かしました。
１９９５年３月２０日。
オウム真理教が狙ったのは地下鉄の３つの路線を走る５本の電車。
午前８時頃、霞ヶ関駅に向かう満員の電車内でサリンがまかれた。
鑑識課員だった杉山克之さんは日比谷線霞ヶ関駅のホームに駆けつけた。
杉山さんは運転席から１人で車内に入り、換気のために、窓を開けていった。
その様子を、たまたま現場に居合わせた会社員の男性が撮影していた。
そして、不審物の前に立ち、観察する。
中から漏れ出す液体、これがサリンだった。
そのとき…運転席から飛び出したものの、息ができず、崩れ落ちた。
オウム真理教が持ち込んだサリン１１袋のうち、丸ノ内線の４袋は、駅員が回収。
残る７袋の回収を命じられた警察官がいる。
当時、警視庁警備部にいた神正三さん。
装備の担当をしていた。
事件当日は幹部に披露するため２日前に納入されたばかりの防護服を着ている最中だった。
警視庁で、防護服の着脱方法を知っているのは、神さんらだけ。
急きょ４人の回収部隊が結成される。
最初に向かったのは、鑑識課員の杉山さんが倒れた日比谷線霞ヶ関駅の電車。
午前９時１０分、目に入ったのは杉山さんが開けた窓だった。
まだ不審物がサリンとは知らずゴム手袋で直接、サリン２袋を拾い上げる。
窓からホームにいる別の隊員に渡し、その隊員が、袋に入れたと言う。
次に向かった先は日比谷線の小伝馬町駅。
林泰男死刑囚がサリンの袋３つを持ち込み、傘で突き刺した。
車内にサリンが広がる中小伝馬町駅で乗客がサリンの袋を蹴り出した。
午前１０時半、駅に到着した後、神さんに液体がサリンの可能性があると伝えられる。
手袋で直につかむのは危ない。
駅にあったスコップを借りて回収した。
さらに午前１０時５５分、神さんらは千代田線霞ヶ関駅に移動。
亡くなった駅員２人が命がけで駅の事務所に運んだサリン２袋も回収する。
そして警視庁本部に戻ると…回収部隊の４人にも、瞳孔が収縮するサリン特有の縮瞳の症状が出た。
防護服を脱いだとき、服にかすかについたサリンを吸い込んだと見られる。
サリンと知らずに近づき死の淵をさまよった鑑識課員の杉山さん。
リハビリも壮絶だったと言う。
杉山さんは後遺症と闘いながら１カ月後にはオウムの捜索現場に復帰した。
死者１３人、負傷者６２８６人のうちホワイトデーのお返しをしなかったことが、殺人未遂事件にまで発展しました。
午前０時４０分頃、大阪府堺市に住む３１歳の男性から首を絞められたと１１０番通報があった。
男性は全治３日のケガで、ネクタイで首を絞めたとして妻で自称・自営業の西山三枝容疑者が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。
西山容疑者は当時酒を飲んでいて、取り調べに対し、ホワイトデーのお返しがなかったので腹が立った、夫が浮気していたことなどに不信感を持っていて、首は絞めたが殺す気はなかったと殺意は否認しているとのこと。
ロシアのプーチン大統領は、去年２月、ウクライナで親ロシア政権が崩壊した際、軍にあらゆる対応を指示するとともに、核兵器を使用する準備もしたことを明らかにした。
西側諸国が軍事的にどんな干渉をしてくるかわからなかったためとしている。
2015/03/16(月) 17:50〜18:15
ＭＢＳ毎日放送
Ｎスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。ＴＢＳアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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