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高浜原発1、2号機と美浜原発3号機 審査を申請
3月17日 17時27分

関西電力は、福井県にある高浜原子力発電所1、2号機と、美浜原子力発電所3号機について、原子力規制委員会に再稼働の前提となる審査を申請しました。しかし、いずれも運転開始から40年前後がたっていて、関西電力が目指す再稼働には数多くのハードルがあります。
17日、関西電力の水田仁副事業本部長が原子力規制委員会を訪れ、高浜原発1、2号機と美浜原発3号機について、再稼働の前提となる審査を申請しました。
今回の申請を受けて規制委員会は、これら3基の安全対策が原発事故後に作られた新しい規制基準を満たしているか審査することになります。
また、国は原発の運転期間を原則40年に限定し、例外的に最長20年の延長を認める制度を導入していますが、高浜原発1、2号機は運転開始からすでに40年がたっているため、再稼働するには、▽原子炉などの老朽化の状況を詳しく調べる「特別点検」を行ったうえで、ことし7月までに延長を申請し、▽さらに来年7月までに審査に合格するだけでなく、詳しい設計の認可も終わっている必要があります。
さらに、美浜原発3号機も来年12月で40年になるため、運転期間を延長するには、来年11月末までに審査に合格し、設計の認可まで終えている必要があります。
3基は、建設時期が古いため審査に時間がかかる可能性もあり、もし期限内に手続きが終わらなければ運転延長が認められずに廃炉を迫られることになります。
関西電力の水田副事業本部長は「時間切れにならないように真摯(しんし)に対応してできるだけ早く審査に合格し、認可まで得られるよう努めていきたい」と話しています。
一方、先月審査に合格した高浜原発3、4号機は、1、2号機が停止していることが前提となっていたことから、関西電力は審査を一部やり直すため、3、4号機の審査を改めて申請しました。

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