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東京都知事選2014

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政党の選挙応援、度合いは 公認>推薦>支持・支援

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 東京都知事選(九日投開票)では、無所属で立候補した主要四候補を政党が応援する呼び方として「推薦」や「支援」に加えて「組織的勝手連」という言葉も飛び交っている。呼び方によって応援の方法は変わるのか。 (中根政人)

 Q 選挙では、よく「公認」「推薦」という文字を見かけるけど。

 A 公認と推薦は、政党が正式に決める。党のかかわりが最も強いのが、その人が党に所属している公認、次が無所属の候補者に出す推薦だ。いずれも政党は、組織を挙げて応援する。都知事選では宇都宮健児氏だけが共産、社民両党の推薦を受けている。

 Q 都知事選の主要候補に公認候補はいないんだね。

 A 国政選では、各政党が議席数を争うため、候補者がどの政党に所属しているかをはっきりさせる必要があり、党が候補者に公認を出すのが一般的だ。一方、知事選や市長選などでは無党派の票を獲得したり、複数の政党から支援を受けたい候補者も多く、各党の支援は推薦にとどめることが多い。公認、推薦よりも関与が弱い応援方法として「支持」「支援」がある。

 Q 「支持」と「支援」はどう違うのか。

 A 表現は違っても、実質的な差はない。推薦はしないが応援するという意味で使われる。

 Q 宇都宮氏を除く主な候補は支持か支援を受けているの。

 A 細川護熙(もりひろ)氏は民主、結(ゆ)い、生活各党が支援している。でも、普通の支援とは違う。細川氏は政党の支援を拒んだので、各党は自主的に支援することを決めた。だから民主党は「組織的勝手連」を名乗って活動している。細川氏の街頭演説を聴きに行っても、政党幹部の姿はない。

 田母神(たもがみ)俊雄氏は、日本維新の会が自主投票を決めた後、石原慎太郎共同代表が個人的に応援している。政党とのかかわりは四人の中で最も薄い。

 Q 舛添要一氏は。

 A 自民、公明各党の東京都の組織が推薦した。党本部はその決定を支持している。

 Q 分かりにくい。

 A 各地の知事選では、候補者が政党色を薄めようとして、政党の支援を受ける場合でも、都道府県組織の推薦にとどめるケースがある。ただ、実際の応援態勢は、党本部が推薦した場合とあまり変わらないことも多い。政党と候補者側の論理であって、有権者から見れば同じだ。

 

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