Dropbox創業者ドリュー・ヒューストンの卒業スピーチを読んで|ワクワクしなくなる理由とはなんなのかについて

  • 2015/03/16
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「人生のコツはたったの3つ」Dropbox創業者ドリュー・ヒューストンの卒業スピーチが感動的
私はこれを読んで、そのままツイートしようと、いつものようにTwitter予約投稿ツールのHootSweetを起動して、「すごく考えさせられた」等とその時直感的に思った言葉を入力して、投稿予約をして完了。

と、完了ボタンを押す前に、思考がとまった。

はて、なにか違うな。
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これは参考になる


思考が止まった原因がわからない。
だから私はまず、この記事をツイートしている人たちのコメントを読んでみようかと考えた。

結果、
「これは参考になる」
「考えさせられました」
「これは本当にこの通り」
「これはずっと私もおもっていた」
「1番はわかるが2番がよくわからないし人それぞれ」
なんていうコメントがだらだら出てきた。

ということは、私がいまやろうとしている事は、ごくごく一般的な行為で、普通と呼ばれる人たちと一緒かと。

感銘なんていう言葉は、意識が高い系男子がいうようなどうしょうもない言葉だと思っていた私ですが、実際に記事を読むと、心に残るものがあった。まさに感銘を受けたわけです。

そう、意識が高い系男子だったわけです。

「こうしろああしろ」


ポーカーボットとドロップボックスはメインの仕事の気分転換にやっていたものなんです。頭の中で「こうしろああしろ」「自分の仕事をしろ」という声が聞こえてくるので、私は「もう黙ってろ! 仕事ができないじゃないか!」と言い続けました。

でも時に、この頭の中の小さな声が正しいんですよね。

これ、しょっちゅう頭のなかで響いている。

まさに共感以外何者でもない。

頭のなかは、今直ぐこの仕事をしろ、あの仕事を終わらせておけば、あした違う仕事が入ってもこなせるようになる。なのに何やってんだおれは的な。ね。あるでしょう?

さらに、もう一度読みなおすと引っかかる点はいくつかあったけど、一番引っかかった点は次の文章。

今日この日を境に、皆さんに覚えておいて欲しいことがあります。がむしゃらに一生懸命やることが重要ではないのです。「テニスボール」を見つけることが重要なのです。わくわくすることを見つけてください。時間はかかるかもしれませんが、探し続け、心の声を聞いてください。

うーん?
うん。

私がブログを始めた2007年。
普通のサラリーマンだった当時は、仕事が終わったあとに、眠い目をこすりながらも毎日がむしゃらに書いていた。それはとても楽しかった。

そう、楽しかった。

今はどうだろう?書くことにワクワクを感じているだろうか。

昔ほどわくわくしない、そもそもわくわくしていない


昔ほどではないなという結論に至る。

なんで楽しかったんだろうか。果たして「書くこと」という行為が楽しかったんだろうか。
思い出せない。なんていうことだろうか。

当時をもっと思い出すべく、昔書いた記事を読み始めると、そこには今のように様々なノウハウを使った記事ではないので、見ているだけでこっちが恥ずかしくなるような記事が多かった。

もちろん、そんなのは人それぞれの感性なので、今現時点で書いているこの記事だって、見ている人からしてみれば恥ずかしいものだろうし、3年後の私が読み直したら、何言ってんだこいつと思うかもしれない。

しかし、記事を見ていくと、おぼろげながらに思い出し始める。
全くの無名だった「ホームページを作る人のネタ帳」が、色んなブロガーの良いところを真似て、真似て、さらに真似て、しばらくすると、だんだん自分というものが見えてくる。

真似るだけ真似ていき、どこまでも真似をしていると、やがてどうしても同じよにならない部分が見えてくる。

なるほど、これが個性だとはじめて気がついた時がある。

個性がわかってくると、そこからネタ帳は一気に多くの人が訪れるようになった。楽しくて仕方がなかった。
読者から、たまにとてつもなく鋭利な刃物で切られたような気分になる鋭いツッコミなどもあって、一喜一憂、喜怒哀楽がそこにあった。

マーケティングを学び、人に伝える事の本質を考えたり、人がどんな情報を欲しがっているのかを真剣に学んでいた。それはもう楽くないわけがない。

売上もあがり、普通のサラリーマンとして生活していたら、とてもじゃないが手に入らなかったような余裕が生まれる。毎月ボーナスが支給されるような状態になると、さらに人生が楽しくなってきた。

いろんなことがしたくなる。

わくわくしていた。

しかし、今はどうだろうか。

比べ物にならないほど、わくわくしていない


間違いない。

これはもう歴然としている。

ただし、かわりにわくわくするものは増えた。

例えば時間だ。

サラリーマンと違って自由に使える時間が増えた。これほどわくわくすることはない。
今、私は東京の品川プリンスホテルでこの記事を書いているわけだが、北海道を離れ、東京でセミナーを行ったり、京都へ行き、寺を回ったり、美味しい会席料理をいただいたり、そしてまたセミナーを行い、一喜一憂する。

間違いなく楽しい。とくにセミナーはスピーカーをしていると本当に学ぶことも多い。

そうなのか。私はブログよりもスピーカーの方が、ときめいているのかと問いかけてみると、多分そうなのかもしれない。しかし、重要なのはそこではない。

これは言ってみれば、エンジニアがエンジニアのスキルで有名になったあと、現場を離れて自身の体験をもとにしたノウハウを提供しているようなもので、エンジニアがエンジニアじゃなくなったら、その先、良い結果になるわけがない。

ブロガーはブロガーだからブログの話ができるのであって、ブロガーじゃなくなったら意味が無い。

書くことは好きなのか、嫌いなのか。


驚いたことに問いかけるまでもなく、好きだった。
学びが多かろうが少なかろうが、わくわくがあろうがなかろうが、書くことは好きだと言える。

ではなぜ、書くことが好きなのだろうか。

それは、今もこうして書くことで、頭のなかを随時整理していき、それを言語化することで、自分が本当はなにがしたいのかを考えることができるからだと思う。
私自身が、その考える過程には価値があると考えている。だから人の考えが書き出された記事には興味をいだいてしまう。

もしかしたらこの記事も同じように興味深く読んでくれる人がいるかもしれないが、それは間違いなく読者のためのものではなく、自分の為の行為であり、ついでに読者に対してなにか考えるきっかけになればいいなと思っている。

これは今も昔もほとんど変わっていない。

では、改めてどこがわくわくを奪う直接的な問題となっているのだろうか。

TwitterやFacebookページへの投稿が原因かもしれない


こうして頭を整理すると、なぜ自分が「送信ボタン」を押す前に止まったのかが見えてくる。
私は、このDropbox創業者ドリュー・ヒューストンのスピーチ記事をシェアしたい気持ちを、「すごく考えさせられる」というたった一言で終わらせていいものなんだろうか。

多分、本当に深くは考えないだろう。考えさせられる事はあっても、その本質まで答えはたどりつくことはなかっただろう。

みんな頭のなかではぼやっと思っていることを、実は殆どの人はちゃんと言語化できない。
ちゃんと言語化できないから、他人の発言に対して、同意とか、こう思っていたとか、そんな言葉を付け加えてツイートしたりするわけだ。

何も考えずにおわり、それは自分の記憶にも残らず、そしてログにすら残らない。
確かに多くの人に読んでもらいたからシェアするわけだが、それは自分にとってのわくわくを奪っているのかなぁとも考えられる。

だからこそ一度、なぜ送信ボタンを押す前に止まったのかを考えながら記事を書きはじめた。

さて、みなさんはどうだろうか?


「これは参考になる」
「考えさせられました」
「これは本当にこの通り」
「これはずっと私もおもっていた」
「1番はわかるが2番がよくわからないし人それぞれ」

本当だろうか?

本当に参考にしただろうか?
参考にして、自分なりに消化しているだろうか?

本当に考えさせられただろうか?
考えて、自分と比較してみただろうか?

本当にずっと思っていたのであれば、それをちゃんと言語化できるだろうか?

私はこの記事をみて、京都のウェブライダー松尾氏に、夜中2時頃、酒の席で言われた言葉を思い出した。

「ヤマダさんって一体この先なにをしたいんでしょうか」

これだけ聞くと失礼な言葉にもみえなくもないが、一連の流れから引用しただけでそう聞こえるだけです。今やっているとある仕事について言われたわけですが、それは何のためにやってるんでしょうか?という感じです。

例えばそれを成功させて、次の仕事に繋げるためにやってはるんですか?と聞かれると、なんと私はうーん・・・お金のためでしょうか・・・という思考が働いた。

そんなものがわくわくするわけがない。間違いなく自分をつまらなくしているということに、今あらためて思う。

自分で考えることを遠ざけると、それは最終的に自分のワクワクを奪う結果となるんだと確信した。
やっぱり考えて、整理して、自分なりの答えを見つけていくその過程が面白いので、もう少し自分の今後について考えてみたいと思いました。

なんとなく通りすぎることって結構ありますけど、考えてみると、自分でも気づかなかったなるほどが見つかるかるものです。

ちょっと考えてみてください。

ただ、人間ってだいたい決意しても1週間もすればすっと忘れてしまうものなので、自分で振り返るためにもログに残しておきたいと思いました。
それでは、また。

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