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» 2015年02月10日 08時34分 UPDATE

おまかせ「1万円選書」に注文殺到 北海道の小さな書店「雑誌や新刊でなく、本を売りたい」 (3/3)

[産経新聞]
産経新聞
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 まず考えたラインアップを送る。その後に手紙、メールでのやりとりがあって調整する。だから届けられるまで3、4カ月かかることもある。

「本を売りたい」の真意

 岩田さんは、いわた書店の2代目だ。炭鉱で栄えた砂川市内にはかつて4店の書店があったが、今は岩田書店を入れて2店。いわた書店にも厳しい時代もあった。

 「ずっと右肩下がりで、自分の給料も出ない状態が続いた」

 それでも岩田さんがこだわったのは「『本』を売りたい」ということだった。「今の書店は、雑誌と新刊で成り立っている。それは違うのではないか」と思い続けていた。

 「本を読んでいる時間があれば、本を売れ」と怒られたほどの岩田さん。その岩田さんにも苦手な分野はある。子供の本だ。

 岩田さんのいう『本を読む』は、「自分の知らない世界がもっとあるということを知ること」だという。だから、自分のためにも、常に面白い本を探している。(松垣透)

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