まず考えたラインアップを送る。その後に手紙、メールでのやりとりがあって調整する。だから届けられるまで3、4カ月かかることもある。
岩田さんは、いわた書店の2代目だ。炭鉱で栄えた砂川市内にはかつて4店の書店があったが、今は岩田書店を入れて2店。いわた書店にも厳しい時代もあった。
「ずっと右肩下がりで、自分の給料も出ない状態が続いた」
それでも岩田さんがこだわったのは「『本』を売りたい」ということだった。「今の書店は、雑誌と新刊で成り立っている。それは違うのではないか」と思い続けていた。
「本を読んでいる時間があれば、本を売れ」と怒られたほどの岩田さん。その岩田さんにも苦手な分野はある。子供の本だ。
岩田さんのいう『本を読む』は、「自分の知らない世界がもっとあるということを知ること」だという。だから、自分のためにも、常に面白い本を探している。(松垣透)
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