じゅんわりお出汁にとろふわ卵! 美味しい親子丼を作るための科学

とろとろの卵が鶏肉に絡まり、お出汁の味がふわっと口の中に広がる親子丼、美味しいですよね。でも、自宅で作るのはなかなか難しいと思っている人も多いのではないでしょうか。実はコツさえ押さえてしまえば、意外と美味しい親子丼って簡単に作ることができるんです。そこで今回は親子丼の作り方のコツを科学的に御紹介してみたいと思います。ぜひ試してみてください。(表参道・青山のグルメ和食ランチ

じゅんわりお出汁にとろふわ卵! 美味しい親子丼を作るための科学

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とろ~りふわふわ卵にぷりぷりの鶏肉に、じゅんわりとお出汁が染み込んだほかほかのごはん、親子丼って本当に美味しいですよね。でも意外と作ってみると難しいと思ったことありませんか?  ぼそぼその卵になったり、汁気が多すぎてべちゃべちゃになったり、自宅で親子丼を作るのって結構難しいんです。

 

そこで今回は美味しい親子丼を作るためのコツを御紹介したいと思います。お家で親子丼を作れるようになれば、病みつきになること間違いなし。ぜひ参考にしてみてください。

 

とろふわ卵の美味しい親子丼のレシピ

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材料 1人分

  • 鶏もも肉・・・100g
  • 玉ねぎ・・・1/4個 半分に切り繊維に沿ってスライス
  • 卵・・・2個
  • 三つ葉・・・1/2束 2cmにざく切り(飾り用で一枚葉を残して置く)
  • 醤油・・・小さじ1
  • サラダ油・・・適量
  • ごはん・・・1膳
  • A酒・・・大さじ1
  • Aだし汁・・・100cc 
  • A砂糖・・・大さじ1/2
  • A醤油・・・大さじ1と1/2

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作り方

1. 鶏もも肉は一口大に切り、醤油で下味をつける。玉ねぎは1cm幅にスライスする。三つ葉はざく切りにする。

 

科学その1:鶏もも肉の下味は醤油でつけよ!

醤油は加熱することで、アミノカルボニル反応を起こし、メラノイジンという食欲をそそる芳香物質ができます。この物質には美しい照りを出す効果も期待できると言われています。

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2. 中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、鶏もも肉をこんがり焼き色がつくまで焼いてから取り出す。

 

科学その2:鶏もも肉は先に焼け!

お肉を先に焼くことで、表面のタンパク質を固め、旨味を逃さず肉汁や栄養の流出を抑えることができます。タンパク質は58~60度くらいで凝固が始まります。なので、軽く炒めるだけでも表面のタンパク質を固めることができますよ。

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3. 小鍋にA、玉ねぎを入れ、玉ねぎが半透明になるまで、弱火で煮る。卵は箸で切るように溶きほぐし、三つ葉を加え、煮立った小鍋に3/4程度、回し入れます。火が通ったら残りの1/4を回し入れすぐに蓋をして火をとめ、1分程度置いた後、ごはんに乗せる。

 

化学その3:卵の溶き方・火加減に注意

あまり卵を泡立ててしまうと、たんぱく質が変性して、卵が固まる力(コシ)がなくなってしまい、ふわふわにならなくなってしまうので、何回か箸を往復させるかのように混ぜましょう。

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またとろとろの親子丼にするには卵に火加減が重要です。鶏肉にはもう火が通っているので卵に集中します。卵を加える際、きちんと鍋が煮立っているかがポイントです。温度が低い状態で卵を入れてしまうと白濁しふわふわになりません。後から入れた溶き卵は予熱で火を通します。そうすることでふわとろの親子丼の完成です。

 

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少し手間を加えるだけでいつもの親子丼がお店の味に変身します。意外と簡単にできますし、材料もそこまで珍しいものではないので、ちょっとしたお昼ごはんなどにもピッタリですよね。とろとろふんわり親子丼で身も心も暖まってみてはいかがでしょうか。ぜひ作ってみてください。

 

 

作者 りな助

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1988年5月8日生まれ  福岡県出身  料理研究家、フードコーディネーター。

料理イベント企画運営や料理教室、料理会を年間100回開催し、料理会、料理教室を開催するリーダーの交流会、勉強会や町おこしタイアップ企画など料理の先生が活躍していくプラットフォームを育成している。 食べることで美しくなれる『ついでにビューティーレシピ』を得意としている。(編集:フードクリエティブファクトリー)
ブログ:http://foodcreativefactory.com/     http://ameblo.jp/linakawase/
ツイッター:https://twitter.com/fcf_staff

 

               
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