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2012年12月18日 (火)

マスコミの当確が速いことへの疑問について

国政選挙では各局八時から選挙番組を開始します。

これは法律上投票締め切り後でないと放送出来ない内容のためです。

テレビ局は視聴率競争をしていますので、他局よりも早い情報、センセーショナルな演出などを競います。

そして番組開始とともに「議席獲得は次のようになっています」と、いきなりやることこそ、その象徴といえるでしょう。

これでは勘違いすることも仕方がないかもしれません。何しろさも結果が出たかのように言うのですから。

でもこれは選管が正式に出したものではありません

テレビ局(マスコミ)が事前支持率調査や出口調査、また過去の結果やその時の情勢も含めて予測しているだけのものです

ですから最終結果と同じとは限りません。当然間違えることもあり過去にも当確をだしたのち訂正→謝罪したこともけっこうあります

まぁ番組の最初に出すのは「ほぼ動かない」というものが中心で、本当に分からないものは最後まで当確をだしませんが。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、選管が途中経過を細かく発表するということはありません。

各マスコミは開票場へ行って開票作業を双眼鏡で覗きながら独自にカウントして社に報告→集計します。

ですから各局把握できている票数も内容も、そして予測も同じではありません。

戦後制度改正が繰り返され、またIT化によって技術的な状況も大きく変わりましたが、この開票作業とマスコミの報道原則は基本的に変わっていません。

近年過剰になってきたとはいえ、マスコミは独自に自らの責任で行っています。

「マスコミ発表が早すぎるのはオカシイ」という人は、恐らく過去からの選挙や選挙の仕組み、基本的なことについて知らない方が多いのだと思います。

自ら応援した党が負けたときだけマスコミが怪しいと主張し、勝った時には何も問題にしないのは自分の都合の解釈やいいがかりにしかなりません。

マスコミに対する基本的な問題意識と「不正追及」についてはきちんと分けて考えた方がいいでしょう。

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