なぜ2010参院選で国民新党の比例票改竄が「ない」といえるのか
まずこのネタので出処はここだろうと思われます。
突如として消えた国民新党票100万票の行方を探せ (国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」)
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/472.html
①出処自体に「国民新党票100万票」の根拠も具体的手法の推測も全くないこと
いわゆる投票用紙読取・分類の機械化について「不正が行われる可能性がある」というものですが、それだけです。
その先の話が全くありません。
また2年以上経過しても何の追加情報もありません。
②「国民新党比例票100万票」に全く意味がないこと
2010年参院選の焦点は「民主党が過半数を占めるか」でした。
衆議院で安定多数でしたから、参議院でも過半数ならいわゆるねじれのない状態になります。
当時菅総理になっていたとはいえ鳩山・小沢グループは多数派を占めており、裏社会にとっては天敵とみなしていた(つまりアメリカの属国としていいなりに働いてくれない政治家)
小沢一郎氏に政権を完全に渡してしまうことになるからです。
そのために裏社会が実行したのは
1.菅総理にいきなり「消費税発言をさせた」→わざと民主人気を下げるようにした
2.「みんなの党」をでっち上げ、選挙区にで立候補させた
3.民主→みんなへ票が流れるようにマスコミが報道で煽った
このプログラムです。
結果自公は以前より支持を低下させたにもかかわらず、民主がそれ以上に支持を低下させ(その票がみんなへ移り)、自公は大勝したのです。
民主は過半数はとれず、裏社会は目的を達成したのです。
国民新党も与党だったとはいえ、1~2議席程度の党です。
最終結果0議席でしたから支持していた人たちにとっては「票を不正に奪われた」と思うのかもしれませんが、
それでは仮に100万票あったとしたらどうだったでしょう?
参議院比例区は100万票が1議席の目安ですから、国民新党は0議席→1または2議席あったことになります。
裏社会が必死になって国民新党の1または2議席を票改竄という不正をしたとして、「民主与党の過半数を絶対阻止する」という目的に合致するでしょうか?
国民新党を潰しても、民主党だけで過半数を獲得したら何もなりません。
もし100万票改竄できるなら、まず選挙区の民主票が先です。
選挙区なら5万程度の差で議席が変わるので、効率よくやれば20議席ぐらい変わります。
それをやらずになぜ「国民新党の比例票(1~2議席)」なのか?
ここに意味を見出すことができません。
③物理的に無理な数字
「国民新党比例票100万票」というのは選挙区のように限られた地域ではなく全国にあるものです。
仮に開票時に「スパイとなった開票人がもちかえる」だと仮定すると、一人50票で20000人。
また少数政党なので100枚中1枚程度あるものを探しながら50枚見つけなくてはなりませんし、見つけられなければ持ち帰ることもできません。
全国規模で実行して一件も見つかることなく、またその後絶対に情報も漏れないように成功させなくてはなりません。
そんなことが「十分あり得る」ことだとは到底思えません。
そして得られるものは最大で国民新党の2議席。
なぜそんなことをしなくてはならないかも全くわかりません。
細々ありますが大まかにこの三点です。
おまけ
※2012衆院選でも不正を疑っているようですが、特に何か情報をもっているわけでもなさそうです
国際評論家小野寺光一メルマガ
http://archive.mag2.com/0000154606/index.html
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