ヘッジファンド金買い越し、18週で最大の減少-利上げ観測で
2015/03/16 09:00 JST
(ブルームバーグ):ヘッジファンドによる金相場上昇を見込む買い越しは過去18週間で最大の落ち込みを示した。米連邦準備制度理事会(FRB)が2008年以降ゼロ近辺で据え置いていた金利の引き上げが近づいているとの観測が高まったことが要因。
米政府のデータによれば、資産運用会社による金の買い越しは6週連続で減少した。投資家は先週、上場取引型金融商品(ETP)を通じて保有していた金18.9トンを売却。売却量は昨年11月以降で最大だった。米商品先物取引委員会(CFTC)が13日発表したデータによれば、金の先物とオプションの買越残高は10日終了週に26%減少して6万4925枚となった。
プルデンシャル・ファイナンシャル(ニュージャージー州)の市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は電話インタビューで、「現時点で唯一注視すべきなのはFRBが声明から『辛抱強く』の文言を外し、利上げの準備ができていると表明するかどうかだ。表明すれば金相場は下落するだろう」と指摘。「景気が引き続き勢いを増すと考えれば、それは金相場にとって弱材料になる。ドル相場の押し上げ要因になるからだ」と述べた。
原題:Hedge Funds Exit Gold at Fastest Pace in 18 Weeks on Fed Outlook(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Joe Deaux jdeaux@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Millie Munshi mmunshi@bloomberg.net Steve Stroth
更新日時: 2015/03/16 09:00 JSTニュース一覧
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