朝日新聞は3月14日付朝刊で「北岡氏『侵略戦争』 70年談話有識者懇で認識」と見出しをつけ、13日首相官邸で開かれたいわゆる「21世紀構想懇談会」の会合で、座長代理の北岡伸一・国際大学長が先の大戦について「侵略戦争であった」との認識を示したと報じた。しかし、北岡氏が用いた表現は「侵略戦争であった」ではなく、正確には「歴史学的には侵略だ」だったとして、15日付朝刊で訂正した。
記事本文では、懇談会の終了後、記者団の取材に応じた北岡氏が「私はもちろん侵略と思っている。学者としては自分の説にいろんな人が従ってほしいと思うのは当然であり、総理にもそう言ってほしい」と語ったとも記されていた。この点についても、訂正記事では北岡氏が記者団に「私はもちろん侵略だと思っている。歴史学的には」と答えていたことを明らかにした。
朝日の訂正記事では、北岡氏が「侵略戦争」という表現は用いず、「歴史学的には侵略」という表現を用いた理由は明らかにしていないが、「侵略」発言があくまで歴史学の見地からの見解であることを明示して、国際法上の評価などとの混同を避ける趣旨だった可能性がある。
朝日新聞2015年3月14日付朝刊4面
朝日新聞2015年3月15日付朝刊4面
- (初稿:2015年3月16日 06:00)
- (訂正:2015年3月16日 10:53)北岡「氏一」氏は「伸一」氏の誤記でした。お詫びして訂正します。
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