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ヨルダン国王「反イスラムの言動」を懸念
3月11日 6時44分

ヨーロッパなどから若者が相次いでシリアやイラクに渡って過激派の戦闘員となるなか、ヨルダンのアブドラ国王はヨーロッパ議会で、「反イスラムの言動がそうした若者たちの動きを助長している」と主張し、イスラム教徒を社会から排除しないよう訴えました。
過激派組織IS=イスラミックステートが活動を繰り広げているシリアやイラクと国境を接し、IS対策の最前線となっているヨルダンのアブドラ国王は10日、フランスのストラスブールにあるヨーロッパ議会で演説しました。
この中で、アブドラ国王は「他者の信仰を侮辱しても何も得るものはなく、互いに尊重し合うことが大切だ」と述べました。これは、1月に襲撃を受けたフランスの新聞社シャルリ・エブドがイスラム教の預言者の風刺画を掲載してきたのは、行き過ぎだという考えを示したものとみられます。そのうえで、アブドラ国王は「イスラム教徒を攻撃し、排除するような反イスラムの言動が過激派を勢いづかせ、若者がヨーロッパから中東に向かう動きを助長している」と述べ、若者がISなどに加わるのを阻止するためにも、ヨーロッパ各国においてイスラム教徒を社会から排除しないよう訴えました。
ヨーロッパでは、ISの脅威が高まるにつれて、反イスラムを訴えるデモなどが各国で広がっており、社会の分断が浮き彫りになっています。

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