大阪男児不明:遺体発見「早く見つけられずごめんなさい」
毎日新聞 2015年03月15日 20時47分(最終更新 03月16日 01時20分)
15日午前11時15分ごろ、大阪府豊中市の服部緑地内の新宮池で、先月28日から行方不明になっていた疋田逞大(ひきた・ていた)君(6)=豊中市東泉丘1=の遺体が見つかった。最後に目撃された児童施設から北東に約95メートル離れた場所だった。遺体に目立った外傷はなく、死因は水を飲みこんだことによる窒息死だった。大阪府警豊中南署は誤って池に落ちた可能性があるとみて調べている。
豊中南署によると、散歩中の男性が池の西岸から約6メートルの水面に、男児がうつぶせで浮いているのを見つけた。不明当時の服装で裸足だった。司法解剖の結果、疋田君は不明になった直後に亡くなったとみられる。
池の水深は約1.6メートル。疋田君の捜索のために14日から水を抜いており、普段より水位が数十センチ低いという。池の西側には高さ約1.3メートルの鉄製の柵がある。疋田君の身長は約1メートル15センチだった。
疋田君は先月28日午後4時半ごろ、豊中市若竹町2のマンション1階の児童施設にいたのを最後に行方がわからなくなった。施設裏口から裸足のまま外に出たとみられる。
府警は1日に顔写真を発表して公開捜査を始め、数十〜200人態勢で連日、服部緑地や住宅街を捜索してきた。服部緑地内の複数の池も捜索の対象にしたが、新宮池は水が濁っているため、ダイバーを潜らせず、ボートの上から調べていた。
豊中南署は水抜きで水位が下がったり、水の流れが変化したりしたことが影響し、遺体が見つかった可能性があるとみている。
児童施設の男性施設長(30)は取材に「早く見つけてあげられず、ごめんなさい」と涙ぐんだ。【村上尊一、村上正】