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 厚生労働省は16日、エボラ出血熱が流行する西アフリカのリベリアから帰国した外国籍の40代男性が発熱などの症状を訴え、東京都内の病院に搬送されたと発表した。男性は「患者とは接触していない」と報告しているが、念のため血液などを国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)に運び、エボラウイルスへの感染の有無を検査する。マラリアの感染検査では陽性だったという。

 厚労省によると、男性は都内在住で、仕事で昨年夏ごろからリベリアに滞在。3月2日に出国し、4日に羽田空港に着いた。毎日朝夕2回健康状態を報告する「健康監視」の対象で、15日夜に38・4度の発熱と体の痛み、寒気が出て、電話で検疫所に報告した。解熱剤を服用し37度まで下がったが、病院に入院したときには、再び38・5度に上がった。インフルエンザの検査は陰性だったという。

 国内でエボラ出血熱の疑い例が報告されたのは6人目。