伊賀市立上野総合市民病院の西館1階にある救急外来の処置室内で昨年12月、同病院に勤務する医師や看護師らが誕生日ケーキを囲んで記念撮影し、ソーシャル・ネットワーキング・システム(SNS)のフェイスブックに掲載していたことが3月11日、市議会定例会の一般質問で明らかになった。同病院や市は、ネットに写真を掲載した40代の女性看護師を文書や口頭で注意した。
北出忠良議員(自民爽風クラブ)が事実関係について質問し、福永泰治副院長が答えた。ネットに掲載したのは撮影翌日で、病院関係者から指摘があった6日後に写真を削除させたという。
同病院の説明によると、撮影した場所は処置室内の家族や患者に病状を説明するスペース。撮影時間は休憩中だった午後3時ごろで、患者はいなかった。ケーキは別の休憩室で食べたという。
撮影したのは40代の男性医師。写真には誕生日を祝ってもらった女性看護師の他、別の医師と看護師の3人、同市消防本部から研修に来ていた消防士5人の男女計9人が写っていたという。
福永副院長は「ネットに掲載したことは不適切。撮影やケーキの持ち込みは休憩時間中なら問題なかったと考えている」と説明。この問題を受けて、掲載の指摘があった日に、看護部長が女性看護師を、三木誓雄院長が医師を口頭で注意した。
また、市は女性看護師を11日付けで文書注意。岡本栄市長も今月、院長と看護部長を口頭で注意した。写真撮影に関わった他の職員も各所属長から注意を受けたという。