なぜ我々は上司の下す評価に不満なのか

「説教の場」と化する恐怖の評価面談!

④課長、その面談ってパワハラですよ

現場のスタッフは管理職に評価・査定され、それが給与や昇格・昇進に影響してきます。部下への評価がきちんとできていないと、現場の不平不満に繋がり、ひいてはスタッフのやる気の低下、チームの業績不振も起こります。
 『正しい目標管理の進め方』の著者・中嶋哲夫氏が、部下が納得し、仕事へのモチベーションを高める評価のコツをお教えします。管理職、必読です!

あんな面談はパワハラだ(怒)

前回で、評価について中嶋先生からツッコミを受けた営業4年目の佐藤君。少し時間が経つと、課長との面談に対して、また怒りがこみ上げてきたようです。

●佐藤君の怒り①:面接ではなく、あら探しだ!

佐藤:うちの課長はひどいですよ。こっちは見積書をつくるのに必死なときに限って、上司はヒマ。「ちょっといいかね」と会議室に連れ込み、面談を始めるんです。

 中嶋:どんな話になるの?

  佐藤:最初に評価結果の話です。その後は評価理由の説明です。私の評価はBですが、Aでない理由を「あれが足りない、これができていない」とあげつらいます。まるで圧迫面接です! あら探しをされている感じで、超むかつきます!

  中嶋:課長は君の話を聞こうとしないの?

  佐藤:面接の最後に「何か質問や意見はあるかね」と聞きはします。でもボクが意見を言っても、「それは、佐藤君のやり方がまずいからだ」と否定ばかり。話を聞こうという姿勢ゼロです。もう何も話す気持ちになれませんよ。こんな面談するくらいなら、急ぎの見積書をつくらせてくれ!って叫びたくなります。

●佐藤君の怒り②:意見を言っても無駄!

  中嶋:それはひどいね。まったく話し合いにはなっていないようだね。

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テロと戦争

徹底的な敗戦から70年。これまで日本は幸いにも戦争をせずに来た。だが、今や隣国との緊張関係に加え、テロの脅威が日本人の安全を揺るがす。テロと戦争の境目があいまいになる世界で、気がつけばその日本も当事者になっていた。今、そこにある危機を真剣に考える。

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