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自動車部品の軽量化へ実用化急ぐ3月16日 4時03分
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燃費のよい自動車の開発競争が激しくなるなかで、大手の鉄鋼や化学などのメーカーは、金属と樹脂など異なる素材を結合させて部品の軽量化を図る技術、「マルチマテリアル」の実用化を急いでいます。
マルチマテリアルは、金属と樹脂などの異なる素材を強度を保ったまま結合させる技術で、自動車業界では、車を軽くすることができ、燃費の向上につながると期待されています。
「三井化学」は樹脂メーカーと共同で、金属の表面に直径10万分の1ミリ単位のごく小さなくぼみを作り、樹脂を流し込むようにして強く結合させる技術を開発しました。この技術で車のハンドルなどを支える部品を作った場合、金属だけの場合よりおよそ2割軽量化できたということで、3年後の実用化を目指しています。
「神戸製鋼所」は去年、マルチマテリアルを開発する専門組織を作り、溶接の温度や時間を調節して、鉄とアルミなどを結合させる技術の開発を進めています。神戸製鋼は自動車に採用されるための品質や安全性の検証を来月始める計画で、来年中の実用化を目指すとしています。
神戸製鋼所「マルチマテリアル構造・接合研究室」の槙井浩一室長は、「自動車の環境規制が厳しくなり、軽量化への要望が強まると予想されるので、接合技術を進化させて活用を提案したい」と話しています。
「三井化学」は樹脂メーカーと共同で、金属の表面に直径10万分の1ミリ単位のごく小さなくぼみを作り、樹脂を流し込むようにして強く結合させる技術を開発しました。この技術で車のハンドルなどを支える部品を作った場合、金属だけの場合よりおよそ2割軽量化できたということで、3年後の実用化を目指しています。
「神戸製鋼所」は去年、マルチマテリアルを開発する専門組織を作り、溶接の温度や時間を調節して、鉄とアルミなどを結合させる技術の開発を進めています。神戸製鋼は自動車に採用されるための品質や安全性の検証を来月始める計画で、来年中の実用化を目指すとしています。
神戸製鋼所「マルチマテリアル構造・接合研究室」の槙井浩一室長は、「自動車の環境規制が厳しくなり、軽量化への要望が強まると予想されるので、接合技術を進化させて活用を提案したい」と話しています。