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 エジプトの首都カイロで開かれたパレスチナ自治区ガザの復興について話し合う国際会議で、会議を共催したノルウェーのブレンデ外相は12日、パレスチナに対して世界各国から計54億ドル(約5800億円)の支援が示されたと発表した。

 会議では、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに影響力のあるカタールが10億ドル(約1100億円)の支援を表明。欧州連合(EU)が4億5千万ユーロ(約610億円)、米国は2億1200万ドル(約230億円)の支援を表明した。ただ、ガザの復興計画に向けられるのは総額の半分で、残りはヨルダン川西岸パレスチナ自治区などへの支援にあてられる。

 7月初旬から50日間続いたイスラエル軍の攻撃により壊滅的な被害を受けたガザでは、今回の戦闘で2145人以上が死亡。被害を受けた家屋は約6万戸に及び、破壊されたインフラの復旧が急務になっている。パレスチナ自治政府は、ガザの復興のために総額40億ドル(約4300億円)の支援が必要だと訴えていた。