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除染廃棄物不法投棄か 小高 業者「山に埋めた」

福島民報 2月26日(木)9時38分配信

 環境省は25日、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除準備区域の福島県南相馬市小高区小谷(おや)で昨年12月から今年1月にかけて、現地の除染作業で出た枝などの廃棄物が不適切に処理されていた可能性が高いと発表した。同省は、放射性物質汚染対処特措法違反に当たる可能性があるとみて、刑事告訴の可能性も視野に調査を進めている。 
 環境省によると、同日、除染の受注業者である大成・五洋・日本国土・佐藤工業・三菱マテリアル・特定建設工事共同企業体(大成JV)の関係者から、「下請けの作業員が除染作業で発生した枝などの廃棄物を破砕せず、土のう袋に入れないまま農道付近に穴を掘って埋めていたと報告してきた」と連絡があったという。同省が現地確認を行い、廃棄物が埋設されているのを確認した。 
 除染作業で発生した枝などの廃棄物は、業者と環境省の契約で、破砕した上で土のう袋に入れ、仮置き場に搬入することが決められている。

福島民報社

最終更新:2月26日(木)10時7分

福島民報