土中から除染木材か 南相馬・小高の不法投棄、現場検証
南相馬市小高区小谷の山中で行われた国の除染で出た除染廃棄物が、数カ所に不法投棄された可能性がある問題で、南相馬署は9日、放射性物質汚染対処特措法違反の疑いで現場検証した。重機を使って現場を掘り起こし、除染で出たとみられる木の幹や枝を発見した。10日も続け、関係者への事情聴取なども行いながら、同容疑での立件を視野に捜査する方針。
環境省によると、下請け業者の作業員が昨年12月から今年1月に行われた除染で出た木の枝や枯れ葉をそのまま地面に埋めたと話しているという。現場の状況から重機で掘った穴に投棄したとみられる。除染で出た枝葉などは破砕し「フレコンバッグ」と呼ばれる袋に入れて仮置き場に保管することが義務付けられている。
(2015年3月10日 福島民友ニュース)
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