【ビエンチャン=山口啓一】東南アジア歴訪中の安倍晋三首相は17日、ラオスに入り、ビエンチャンでトンシン首相と会談した。安倍首相は同国の国際空港ターミナルの拡張計画を支援するため、約90億円の円借款を供与することを表明。医療分野での協力を強化する覚書も交わした。
共同声明ではインフラ整備への協力のほか、民間企業のラオスへの投資を促進するため、日本貿易振興機構(ジェトロ)の現地事務所開設を明記した。同国の訪日ビザ(査証)の発給要件緩和も18日から始める。
安全保障を巡っては16日のカンボジアと同様、安倍首相が「積極的平和主義」について説明。ラオスと外務・防衛当局間の安全保障対話を創設し、連携を強めていくことで一致した。ラオスと国交のある北朝鮮による拉致問題についても意見交換した。
安倍晋三、ラオス