財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」が2013年度末で過去最大の1024兆9568億円になったと発表した。医療や介護といった社会保障費や国債の利払い費などを税収や税外収入でまかないきれず、新たな国債発行を続けているのが主因。今後も借金の膨張に歯止めはかからず、14年度末には1143兆円を超える見通しだ。
国の借金は12年度末に比べて33兆3557億円増えた。今年4月1日時点の総務省の人口推計(1億2714万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたり約806万円の借金をかかえていることになる。
借金残高の内訳は、国債が853兆7636億円。12年度末から32兆2895億円増え、借金を大きくふくらませている。このほか、借入金が6454億円増の55兆5047億円。一時的な資金不足を穴埋めする政府短期証券が4208億円増の115兆6884億円だった。
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