【動画】呉海軍工廠や広海軍工廠などが攻撃を受ける映像=豊の国宇佐市塾提供

 太平洋戦争末期の米軍による空襲映像を集めている大分県の市民団体「豊の国宇佐市塾」が14日、戦艦大和などが建造された呉海軍工廠(こうしょう、広島県呉市)や広海軍工廠(同)などが攻撃を受ける様子の映像を報道関係者に公開した。米軍機に搭載されたガンカメラなどで撮影された映像を米国立公文書館から入手し、解析した。

 宇佐市塾は約16時間分の映像を集め、米軍の記録や日本側の文献から撮影場所や日時を特定する作業を進めている。

 呉海軍工廠の映像は、1945年6月22日午前10時すぎに撮影されたもの。宇佐市塾によると、B29爆撃機162機が、呉海軍工廠付近に爆弾を投下し、煙が市街地を覆う様子が映っている。投下された爆弾は700トンを超すとされる。