海老名JCTの猛烈渋滞 どうしてこうなった
乗りものニュース 3月15日(日)11時12分配信
海老名JCT、NEXCOの驚く見解
NEXCO中日本広報部にその点を質問すると、驚くべき回答が返ってきました。
「JCTは基本的にスピードを落とさせて合流させるという、安全性を第一に考えて設計しました」
渋滞させるのが安全なのでしょうか。ではなぜ八王子JCTの連絡路は2車線なのでしょう。まったく説明になっていません。久しぶりに日本道路公団時代の親方日の丸体質を思い起こしました。
「今後ネットワークが充実して行けば、クルマの流れが変わるのではないでしょうか」(NEXCO中日本広報部)
付近の海老名南JCTには、2018年度に新東名(伊勢原北〜海老名南間)が接続される予定です。そちらを通れば、方面によっては海老名JCTを迂回できるようになりますが、わざわざ迂回しなければならないようなJCTを作った意味がわかりません。
国交省およびNEXCO中日本は、早急にこの欠陥について協議し、対策を打っていただきたいと思います。しかし圏央道の内回り、外回りとも連絡路の一部を3メートルほど拡幅する必要があり、手続きを含めると最低数年は必要でしょう。
高速道路でこれほどの欠陥設計を見たのは、1987(昭和62)年に開通した首都高の小菅JCTおよび堀切JCT以来です。
首都高の堀切JCTは、中央環状線内回りが1車線狭まる欠陥設計により、開通以来28年間渋滞しています。現在ようやく拡幅工事が始まっていて、3年後に完成しますが、ひとつの欠陥設計により渋滞が31年間続くわけです。
海老名JCTは、同じ愚を繰り返してはなりません。
首都高研究家 清水草一
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最終更新:3月15日(日)23時59分
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