自閉症スペクトラム、ADHD、LDなどの
発達障害児にタブレット学習が向いているとよく言われます。
うちもipadを2台導入し2年以上になります。
毎日のように学習にも遊びにも子供達が使っています。
うちの子供達がipadを使ってよかった点、
発達障害児に向いているなあと思った点などを書いてみたいと思います。
もちろんイマイチ合わなかったお子さんもいらっしゃると思いますので
発達障害児なら誰でも学習効果があるものではないかもしれません。
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タブレットを購入する前はニンテンドーDSの学習ソフトを使っていました。
とてもよいものもあり学習効果もばっちりでしたが・・
ソフトを次々そろえるのが高いこと、
あんまり学習ソフトにバリエーションがないことがネックでした。
その点、タブレットのアプリはものすごく数が多く
あらゆる分野のものが出されています。
それに無料のものも多く、有料のでも多くは数百円と安価。
うちはwifi接続のみにしましたので最初のipad購入費と
時々有料アプリを買うくらいで済んでいます。
3Gなどどこでも繋がる回線付のものは月々の通信費がかかります。
wifi接続だけなので家でしかインターネット回線に繋がりませんが
アプリはネット回線に繋がっていなくても使えるものがほとんどです。
特性上、興味に極端に左右される
これが一番大きいと感じています。
興味のあるものは一生懸命、ないものはなかなか取り掛かれない。
これは子供でなくても多くの人に当てはまることでしょうが
発達障害児だと、極端に大きな差がある場合が多いです。
気の向かないものに取り掛かるためにものすごいエネルギーが必要なのです。
アプリは様々なものがあるので単に勉強!というだけでなく
ゲーム性を絡めたものもたくさんあり
子供が興味を持って取り組み継続しやすいのです。
例えば九九ひとつ覚えるにしてもクイズで得点を争うものや
戦いで敵を倒しながら九九をマスターするものなど様々。
youtubeアプリで九九の歌やダンスで覚えることも出来ます。
楽しく遊びながら覚えれば習得もあっという間です。
興味に左右されることが大きいので
なにかに子供が興味を示した時に、
即座にそれに関するアプリを探しダウンロードできます。
国旗に興味を示せば国旗アプリ、体に興味が出たら人体パズル、
物が何で出来ているか質問して来たら元素アプリ。
その場で学習につなげることができます。
元素なんて中学で習うものですが、
小さい子が理解できるよう工夫されたアプリも探すことが出来るのです。
逆に苦手としていることも、楽しく遊べるよう工夫されたアプリがあれば
がんばって取り組みトレーニングに繋がることもよくあります。
息子は文字を書くことに少し困難があります。
ipadを導入した当時5歳で、全部のひらがなカタカナは読み書きできたのですが
えんぴつをもって書くことが出来るのは3文字まででした。
書くことに苦痛があるのでそれ以上続けて書くことが出来ませんでした。
ところがipadアプリを使って、指でなぞり書きさせてみると
ゲーム性もあるためか嫌がらずすいすいこなしていきました。
そのまま指で書くことでどんどんと漢字も覚えて行き
書く楽しさを覚えていけば自然と鉛筆で書く文字数も増えて行きました。
小学1年になった今では学校で書く程度のことは問題なくこなしています。
娘も家庭学習で分数の通分約分につまづいていたのですが
youtubeを使った動画授業、図をふんだんに使ったアプリ、
計算の手順を丁寧に説明してくれるアプリを使うことで理解できました。
ひとつダメでも次々と違うアプローチが出来ることも魅力です。
飽きたり子供の食いつきが悪くても別のものを探して来れば
また楽しくやってくれそのうちマスターしてくれます。
視覚優位、聴覚優位の両方にアプローチできる
発達障害のお子さんは視覚支援が有効と言われることが多いです。
図や見て確認できるもので理解しやすいお子さんが多いようです。
逆に聴覚優位で聞くことで記憶する、理解を進めるお子さんもいます。
タブレットは音も絵も動きもあることで
どちらにもアプローチすることが出来ます。
アプリ次第でどちらのお子さんにとっても興味を引きやすいと思います。
特にADHDで注意欠陥のある娘は音や動きが刺激となり
紙のドリルよりずっと興味を持続しやすいです。
最近は宿題をするのに、youtubeからダウンロードできるアプリを使い
テンポの速い好きな音楽を聞きながらやると
とても集中できるようで宿題時間が以前の半分になりました。
息子も同室で勉強しているためイヤホンを差しイヤーマフの中に入れて、
動画は注意が逸れるので裏返し視界に入らないようにします。
多動娘の頭の中のテンポと音楽がちょうど合って
いつもはなかなか進まない宿題もリズミカルにこなせるそうです。
学習だけでなく生活支援にも使える
タイマーアプリ、歯みがきアプリ、コミュニケーション補助(VOCA)
見通しを立てるためのスケジュールアプリやToDoアプリ、
言語療育や認知療育、視覚のビジョントレーニングなど
様々な発達障害児の生活に役に立つアプリがあります。
例えば療育などで見かけるタイムタイマーは
残りの時間がぱっと見てわかるので時間感覚がつかみにくい発達障害児には
とても有効なものなのですが、本物を買うと5千円近くととても高い!
これがアプリだと100円で同じ機能のものが手に入ります。
療育のアプリなどは数千円の値段がするものもありますが、
療育に直接通うより安く、家庭でいつでも取り組めるのが魅力です。
コミュニケーション、生活支援、療育などアプリまとめ - うちの子流 支援アプリ日記
アプリ紹介の別ブログもやっています。
学習障害のサポートが出来る
LD(学習障害)をお持ちのお子さんも多くいらっしゃいます。
ディスレクシア(読字障害)など
知的に問題はなくても学習に困難が出る場合があります。
読字障害があると学校の教科書が読みにくい、漢字の認識が難しいなど
学習上で困ることも多々あるそうです。
専用の大判教科書があるそうですが大きく持ち運びも大変だとか。
今はマルチメディアデイジー教科書という
音声補助やハイライトなどを使いディスレクシアの人でも
読みやすい工夫をされたものがあります。
これがあればタブレット一つで教科書を読むことが出来るのです。
その他、一般の文字情報でもアプリを使い
反転させたり拡大したりで読みやすくすることが出来ます。
書字障害や算数障害などもタブレットでサポートできることは多いと思います。
この分野に関してはうちの子達に学習障害が今の所見られない為に
あまり詳しくはなく聞いた話が主になり申し訳ありません。
その他様々な使い方
インターネットを使って調べものやyoutubeを使った動画学習、
カメラやビデオ機能、アプリで編集や絵を描いたり
音楽を聴くだけでなく自分で作ったり演奏したり、
クリエイティブな活動にも使っています。
学習に限らず、お子さんの興味や得意なことを見つける、伸ばす。
そんな使い方も出来るのではと思います。
平面上で出来ることであればアプリ次第でどんな使い方もできる。
それがタブレットの素晴らしいところだと思います。
タブレットをお子さんが使う上での注意点
ゲームや動画鑑賞など様々な使い方がある分、お子さんが夢中になって
一日中かじりついてしまう可能性もあります。
ご家庭それぞれで明確なルールを決め、
ある程度保護者の方が管理していくことが必要だと思います。
中には課金が必要なゲームなどもたくさんあるため
パスワードの管理は保護者が行わなくてはなりません。
うちは現在、学習アプリをやった時間だけ、
好きなアプリで遊んでいいルールにしています。
アプリを入れる時も私のパスワードなく勝手に入れることは出来ないので
相談の上、トークン(ご褒美制度)で貯めたポイントを使います。
ご家庭のお考えやお子さんの特性に合わせて
最初にルールをきっちり決めておかれるとよいと思います。
長時間の使用は目に負担がかかる事や
明るく動く画面を見ることは刺激があるので入眠に問題があるお子さんは
寝る前はやらないなど制限が必要な場合もあると思います。
うちはどうせ勉強するなら出来るだけ楽しくさせたいと思っていますので
(というか楽しくないとやってくれない子供達なので)
学習できる楽しいもの探しを積極的にやっています。
遊びながら勉強も出来たら子供にとっても最高ですよね!
そういう点でタブレット学習はとてもうちの子供達には合っていました。
問題は膨大な数のアプリの中から自分の子供に合ったものを探すこと。
これがなかなか大変です。
私も最初はアプリ探しに苦労したので
うちが使ってよかったものをアプリ日記として紹介しています。
主に幼児から小学生向けアプリが多いです。
トップページはコミュニケーションアプリまとめに固定してありますが
下に国語、算数、社会、理科など各教科アプリまとめのリンクを貼っています。
他に空間認知や幼児向けなど学習以外のアプリを書いた記事もあります。
これからもアプリ記事を追加予定ですのでよろしければこちらもどうぞ。
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