オシャレな画像に、写真編集・加工アプリ比較「Snapseed」vs「Autodesk Pixlr」
2015.03.15 20:47プリインストールされている写真アプリのほとんどは、画像の切り取り、回転といった最小限の機能だけで、加工できることに限界がありますが、写真加工アプリを使用すれば、写真撮影がもっと楽しいものになります。
そこで今回は、写真に少し手を加えて編集したいときに便利な2つのアプリを紹介します。
「Snapseed」は加工機能が充実しているので、本格的に画像編集をしたい時に役立ちます。「Autodesk Pixlr」は、わかりやすい日本語メニューで直観的に写真加工ができ、遊び心が多い加工機能が備わっているのが魅力です。
Snapseedの特徴的な機能
「Snapseed」には様々な加工機能がありますが、そのなかで特徴的な機能である「SELECTIVE ADJUST」と「HDR SCAPE」を紹介したいと思います。
SELECTIVE ADJUST
「SELECTIVE ADJUST」は明るさ等を補正する機能で、写真全体を変更するのではなく、写真の中で選択した特定の部分だけの補正が可能です。
「+」ボタンをタップして、写真の中で補正したい箇所をタップします。
その状態で上下にスワイプすると、「輝度/コントラスト/彩度」の選択ができます。この動作を繰り返すことで、補正箇所を複数選ぶことも可能です。
ピンチインとピンチアウトで補正範囲の拡大、縮小ができ、補正の位置は、表示されている「輝」マーク等をスライドさせることで、移動ができます。
範囲を決めて上下のスワイプで補正をする項目を選択した後は、左右にスワイプして補正の度合いを調整していきます。
調整後は、右上のボタンで変更前のものと比較できるので、少しずつ変化をつけていくことで納得のいく画像に仕上げていくといいでしょう。「目のマーク」をタップすると、補正マークを一時的に消し、全体を見ることが可能です。
HDR SCAPE
ハイダイナミックレンジ合成(HDR)は、明暗の違う複数枚の写真を撮影し、それを合成をすることで、明暗がはっきりとした写真撮影が簡単にできる写真技法です。
「HDR SCAPE」では、1枚の写真だけでHDR撮影した時と同様の効果を得ることができ、さらに細かく補正することで、様々な作風に仕上げることが可能です。
「☆ボタン」で4種類(自然/人々/微細/強)の中から写真にあった項目をタップし、上下にスライドして4種類の項目からフィルタを選択した後、左右にスライドして度合いを決めていきます。調整次第で、絵画のような美しい仕上がりになります。
「Snapseed」には他にも、手軽にコントラストや色調補正ができる「AUTOMATIC」や、暗部を強調したり、暗い部分だけを明るく調整するこができる「TUNE IMAGE」といった多彩なメニューがあります。
これらは英語表記なので、写真加工に慣れていない方は、どのメニューで何ができるのかが分かりづらいかもしれません。右上のメニューボタンから「オンラインヘルプ」をタップすると、日本語での解説を読むことができるので、迷ったら参照してみるといいでしょう。
「Autodesk Pixlr」の特徴的な機能
「Autodesk Pixlr」には様々な機能がたくさんありますが、特徴的な機能として「コラージュ」があります。この機能は、最大で10枚の写真から選択し、様々なパターンで加工することができます。
写真選択は、画像が入っているフォルダが自動的に認識され、各フォルダをタップすると画面右側で簡易プレビューが表示されます。
写真を選んだら、下部のメニューから「レイアウト」をタップすると、写真の並べ方を選択することができるので、好みのものを選択します。
「背景」で余白部分の色を変えたり、「間隔、丸み、比率」で大きさや形を決めれば、後は、写真を一枚ずつ加工していくことになりますので、加工したい写真をタップして、編集ボタンが表示されたらそれをタップして加工してきます。
各写真の位置は、ドラッグをすれば入れ替えることが出来ますので、後からレイアウトを変更したり、写真を追加したりと、1枚の写真として編集が完全に完了するまで自由に設定が可能です。
でき上がったら右上の「完了ボタン」をタップし、任意のサイズを選べば完了です。
通常の写真加工では、下部のメニューから加工機能を選択します。「調整」では、基本的な補正の変更や、切り抜き、回転などをおこなうことができます。
「調整」にある「焦点」という機能では、上の写真のようにはっきりさせたい部分を強調させることができます。「スプラッシュ」という機能では、特定のカラーを強調することが可能です。
「スタイル化」という機能では、まるでスケッチしたかの様な仕上がりにできるようになっています。
「エフェクト」と「オーバーレイ」では写真全体のイメージや雰囲気を変えることができ、「枠線」と「タイプ」ではプリクラのように写真をフレームで飾ることができたり、文字を入れることができます。これらの種類も豊富で、組み合わせを考えるだけでも楽しい写真に仕上がることでしょう。