震災からの復興を描いた『フラガールと犬のチョコ』の主演が決まって
本作で、「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチームの現チームリーダー、モアナ梨江さんがモデルの主人公・沙衣を演じた瀧本さん。実際に梨江さんとも対面し、震災時の心境などを伺い、役作りや表現に役立てたという瀧本さんに、その時のことを振り返っていただきました。
――最初この役を受ける際に、不安がとても大きかったとコメントされていますが、実際撮影をしていく中で役との向き合い方はどのように変わっていきましたか?
撮影が始まる前に、実際に私が演じる沙衣のモデルになった梨江さんとお話をさせていただき、「私達が伝えていかなければならないし、風化させてはいけないことだから、ぜひ自信を持って演じてください」と言っていただけて、その言葉にすごく背中を押されました。なので、撮影も本当にキャスト陣が結束して、一つの作品に向かっていけました。
――震災前と後でダンサーとしても舞台に立つ意識が違うと思います。そのあたりの心情なども梨江さんとお話をされましたか?
震災があってからは踊ることですべてを忘れられたと。その気持ちが分かるような気がしました。フラは初めて経験したのですが、踊っていると癒されます。自然と笑顔になるダンスなので、お客さんにも伝わるというのが多分大きいのだと思います。
――震災のことをテーマに掲げた作品ではありますが、実際に起こった福島でのエピソードを演じてみて、見え方の変化や新たな発見というのはありましたか?
実際に被災された方々が生活されている宿も訪ねる機会がありました。今も頑張って生活している方々がいるんだというのを目の当たりにして、複雑な気持ちにもなったりもしましたが、東北の人々だったから乗り越えられているんじゃないかと。我慢強く、辛抱強いですよね。家に帰れないのはすごくつらいことですが、逆境にも負けない皆さんの芯の強さがきっとあるのだろうと思いました。