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【芸能・社会】

AKB 被災地復興支援ライブ たかみなら、今年は6カ所訪問

2015年3月12日 紙面から

被災者を思い追悼の鐘を鳴らす高橋みなみ

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 東日本大震災の発生から丸4年を迎えた11日、AKB48と姉妹グループが、復興を支援する「『誰かのために』プロジェクト」の一環として、被災地となった岩手、宮城、福島の3県6会場で支援コンサートを開催したほか、AKB48(東京)、SKE48(愛知)、NMB48(大阪)、HKT48(福岡)の各専用劇場で特別チャリティー公演を開いた。震災当日の被災地復興支援ライブは3年連続。今年は10会場合わせて243人が元気とパワーを届けるために歌い、踊った。

 「国民的アイドルグループ」と呼ばれるからこそ、被災者の側に寄り添える存在でありたい。そんな気持ちを胸に、メンバーは2011年5月から今年2月まで計46回の震災被災地訪問(新潟・神戸も含む)を続けてきた。

 震災当日の公演も今年で3年目。昨年は東北3県にそれぞれ1カ所ずつの訪問だったが、今年は2カ所ずつに倍増。主要メンバーが8人ずつのチームに分かれ、岩手県は宮古市と釜石市、宮城県は石巻市と南三陸町、福島県は南相馬市と相馬市にある小学校や公共施設に足を運んだ。震災発生時刻の午後2時46分にはそれぞれが各地で黙とうし、献花も行った。

 午後6時。各グループの専用劇場で特別公演が同時にスタートした。東京・秋葉原のAKB48劇場には、渡辺麻友(20)や峯岸みなみ(22)ら52人が登場。1時間前からコンサートが始まった被災地各地と、各劇場9カ所すべてと生中継で結び、復興支援ソング「掌が語ること」を合唱した。

 釜石市のイオンスーパーセンター釜石店を訪れた総監督の高橋みなみ(23)一行はライブに先駆け、同市が2019年のラグビーW杯の会場に選ばれたことを記念し、メンバーのサインと応援メッセージ入りのラグビーボールを寄贈。ファンを喜ばせた。

 高橋は「被災地は震災で時間が一瞬止まりました。でも、時は必ず前に進みます。私は2年前の3月11日にも釜石にうかがわせていただきましたが、今回うかがって、前に進んでいるんだなと実感しました」としみじみ。

 自身は12月をめどにグループを卒業見込みだが「残っている間はAKBとして、そして卒業後は高橋みなみとして、今後もずっと被災地支援活動を続けさせていただきたいと思います」と力強く宣言した。

 AKB48劇場で全15曲のステージを終えた渡辺も「私たちにできることは歌って踊って被災地の皆さんに元気をお届けすること。これからも私たちはできる限りの支援をしていきたい」と決意を新たにした。

 ▽小嶋陽菜(26) 「相馬市は原発から45キロ圏内で子どもたちが外で遊ぶことができないと聞いていたので、このひとときだけは笑顔で過ごしてほしいという思いでステージに立ちました。いつも『また来ます』と言っているのですが、今回(AKBとして)相馬市も2回目ということで私たちにとってもうれしい」

 ▽松井珠理奈(18) 「4年と聞くと、私はすごく長いなと感じましたが、でも、まだ復興していないところもあり、それを目の当たりにして、まだまだ私たちにできること、やらなきゃいけないことはたくさんあるんだと今日あらためて感じました。これからも皆さんに笑顔をお届けできたらいいなと思います」

 

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