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【大相撲】

逸ノ城 琴奨菊も撃破 きょう豪栄道戦 大関総なめだ!

2015年3月14日 紙面から

琴奨菊を寄り切りで破った逸ノ城(右)。大関に連勝だ

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◇春場所<6日目>

(13日・ボディメーカーコロシアム)

 逸ノ城(21)=湊=が2日連続で大関を倒した。前日の稀勢の里に続き、6日目は琴奨菊を寄り切って逆転勝ち。きょう7日目の豪栄道戦で、大関総なめに挑む。横綱白鵬(30)=宮城野=は高安を引き落として6連勝。千代の富士と並ぶ史上2位の幕内807勝に到達し、大鵬を抜いて単独最多5度目の30連勝を記録した。新関脇照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=は栃煌山を退けて71年ぶりの新関脇6戦全勝をマーク。勝ちっ放しは平幕の安美錦を含め3人となった。

     ◇

 大関のパワーを上回った。逸ノ城は琴奨菊にがぶり寄られ、土俵際に押し込まれる。残してから左上手をがっちり取ると202キロの巨体を生かして寄り切った。新入幕だった昨年秋場所以来となる1横綱2大関撃破。支度部屋でどっしり座ると、待っていた報道陣に向かってニヤリと笑った。

 「(相手の寄りは)強かったです。残して何とかしようと思った。立ち合いから引かないって決めていた」。先場所は変化から白星を挙げた。それだけに前に出て勝った充実感がにじんだ。

 ファンの歓声やCM出演など、人気で逸ノ城に匹敵する遠藤が6日目から左膝のケガで休場した。朝稽古後にその話題になると一瞬、顔をしかめた。「そういうの(映像)を見るのは大嫌い。ケガは一番怖いっす」。逸ノ城もモンゴルから相撲留学で鳥取城北高にきたばかりの1年生で、右膝の靱帯(じんたい)を伸ばした経験がある。3カ月ぐらい歩けず、1年間リハビリに充てた。ケガの辛さや気持ちが分かるからこそ、遠藤について多くを語らなかったのだろう。

 稀勢の里に完勝した前夜は師匠の湊親方(元幕内湊富士)らとフランス料理のフルコースを堪能。一方的な内容での圧勝がうれしかったのか、アルコールも口にした。ウイスキーをストレートで2杯。「最近、ウイスキーが好き。アルコールが強いので。好きなのは山崎ですね」。大好きなお酒が連日の大関戦勝利のエネルギーになったはずだ。

 7日目の豪栄道戦に勝てば、初めての3大関総なめとなる。「まだこれからなので。どんどん調子を上げていきたいですね」。支度部屋で報道陣の質問に答えていたのを途中で止めて、豪栄道の取組を見つめた。「思い切りいって終わりたい」と逸ノ城。今場所最後の上位戦。気持ちはすでに3日連続の大関撃破に向いていた。 (永井響太)

 

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