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【大相撲】

遠藤が左膝けがで全治2カ月

2015年3月13日 紙面から

突き落としで松鳳山(右)を下す遠藤。松鳳山の体が遠藤の左足に落ち痛める=ボディメーカーコロシアムで(川柳晶寛撮影)

写真

◇春場所<5日目>

(12日・ボディメーカーコロシアム)

 西前頭5枚目の遠藤(24)=追手風=が4勝目を飾った松鳳山戦で左膝を痛め、6日目からの休場が決まった。左膝の半月板と前十字靱帯(じんたい)の損傷で全治2カ月と診断されて入院し、2〜3日の安静が必要。5月の夏場所の出場も微妙な状況だ。横綱白鵬は5連勝で史上7位の通算900勝目を挙げた。日馬富士は高安を押し出して1敗を守った。3大関が総崩れする一方、新関脇の照ノ富士は佐田の海をきめ出して5戦全勝とした。

 2日目から4連勝を飾った遠藤の途中休場が決まった。土俵際で右から松鳳山を突き落とした。その時だ。右上手を引かれたため、左膝を下げられず、乗られるような形に。後ろから土俵下に落ちると痛みからか顔をしかめる。しばらく立ち上がれなかった。

 土俵に上がれず、左足を引きずりながら花道を引き揚げて車いすに乗ると、医務室に直行。支度部屋に戻って風呂に入り、着物に着替えると再び車いすに。迎えの車に自分から立ち上がって乗り込み、病院に向かった。報道陣からの質問には表情一つ変えずに無言。患部を気にするそぶりもななかった。

 遠藤は左膝の半月板と前十字靱帯(じんたい)の損傷で全治2カ月と診断された。堺市内の病院に即入院。2〜3日安静にするという。これで5月の夏場所の出場も微妙になった。詳しい結果が出れば、診断も変わる可能性がある。

 師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「奇跡が起きない限り(休場)。仕方がない。早く治して場所に出られるようになったら頑張るだけ。悩んだってやったものはしょうがない。ケガはつきものだから」と話した。

 遠藤は日大3年の時に右膝前十字靱帯断裂の大けがを負った。だが、専門医の治療を受けながらリハビリを続けて4年時に復活。新入幕だった2013年秋場所では12日目の徳勝龍戦で痛めた左足首を13日目の栃煌山戦で悪化させた。何事もなかったかのように歩いて引き揚げたが、14日目に事態は急転直下。左足首のねんざで入門後初となる途中休場を経験した。

 普通なら風呂に入って着物を着たら歩いて帰るもの。この日は着物姿で車いすに乗ったことから、左膝の痛みは相当なものだったようだ。人気者不在となる可能性が高まる中で「荒れる春場所」が続く。 (永井響太)

 

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