中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

日本協会、ハリルホジッチさんの代表監督就任を理事会で承認

2015年3月13日 紙面から

日本へ向かうためパリの空港に到着し知人の激励を受ける、サッカー日本代表監督就任が決まったバヒド・ハリルホジッチ氏=12日(共同)

写真

 空席だったサッカー日本代表の新監督に前アルジェリア監督でボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリルホジッチさん(62)の就任が12日、正式決定した。JFA理事会で承認され、霜田正浩・強化担当技術委員長(48)が報道陣に経緯を説明した。13日に来日して正式契約を結び、就任会見を開く。既に就労ビザを取得しており、27日の国際親善試合・チュニジア戦(大分)がハリル・ジャパンの初陣となる。

 日本代表監督不在の空白期間は1カ月余りで終止符が打たれた。八百長疑惑で解任されたアギーレ前監督から昨夏のブラジルW杯でアルジェリアを16強に導いたハリルホジッチ監督に日本のタクトは引き継がれた。選定した霜田委員長は「日本に必要な勝者のメンタリティーを注入してくれる監督だと感じている」と説明した。

 同委員長は「世界を知り、世界での経験を有している監督」を条件に候補者を絞り込み、オシム元日本代表監督とも親交の深いハリルホジッチさんと2月28日から3月1日にかけて交渉した。エジプトが正式オファーを出し、フランスリーグの数クラブも興味を示していたが「日本サッカー協会の条件が素晴らしかったわけではないが、いろんな国やクラブのオファーを断ってくれた。日本で新しいプロジェクトをやりたい」と、ハリルホジッチさんが日本を選んでくれた経緯を明かした。

 東欧の名将は過去、コートジボワールとアルジェリアの2カ国をW杯出場に導いている。フランスの強豪クラブも率いた経験もある。「異なる2カ国を率いてW杯出場権を獲得し、ビッグクラブで数々の代表選手と仕事をしてきた」と評価し、「日本が世界で戦える武器を増やしてくれる」と確信したという。既に日本での就労ビザも取得済みで、27日のチュニジア戦がハリルホジッチ監督の初采配となる。

 コーチ陣にはトラブゾンスポル(トルコリーグ)で昨季、一緒に仕事をしたジャッキー・ボヌベーさん(53)、フィジカルコーチにも右腕とされるシリル・モワンヌさん(44)が就任。リオ五輪を目指すU−22(22歳以下)日本代表の手倉森誠監督(47)も入閣する見込み。

 新監督は13日に来日し、就任会見に臨む。「奇術師」の異名を持つ新指揮官が、2018年ロシアW杯に向けて初めて口を開く。 (占部哲也)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ