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【大リーグ】

マー圧巻19球 2イニング0封

2015年3月14日 紙面から

オープン戦に今季初登板、2イニングを完璧に抑えたヤンキースの田中=タンパで(社英夫撮影)

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◇オープン戦 ヤンキース3−2ブレーブス

 大リーグは12日、オープン戦が各地で行われ、ヤンキースの田中将大投手(26)がフロリダ州タンパでのブレーブス戦に先発で初登板し、2三振を奪うなど2イニングを完璧に抑えた。チームは3−2で勝った。レンジャーズの藤川球児投手(34)はホワイトソックス戦の8回に5番手で投げ、1イニングを無安打無失点、2三振1四球。チームは7−3で勝った。

 マリナーズの岩隈久志投手(33)は味方のマイナー選手を相手に試合形式で59球を投げた。次回登板予定は17日(日本時間18日)のホワイトソックス戦。

 大リーグ2年目を迎えるヤンキースの田中が、上々のオープン戦初登板を自賛した。「少ない球数で2イニングを抑えることができたので、言うことはない。良かった」。昨年9月27日以来となった実戦登板。久々に味わう球場の雰囲気に「緊張した」というが、マウンドに上がればいつもと変わらぬ落ち着いた姿があった。

 主力が並んだブレーブス打線に2イニングで球数はわずか19球。うち15球がストライクと、ストライク率79%の制球力で翻弄(ほんろう)した。圧巻だったのは1回、昨季まで2年連続で球宴に選出されている3番フリーマンへの投球。4球目にこの日最速の94マイル(約151キロ)を計測すると、最後は内角低めのスライダーで見逃し三振を奪った。

 今季初めて田中の投球を受けた正捕手マキャンは「ツーシームもよく動いていたし、スプリットも相変わらず素晴らしいね」と称賛。ロスチャイルド投手コーチも「すべてが良かった」と右肘の不安を一掃する内容に安堵(あんど)の様子だった。完璧過ぎる投球内容に、球数が予定の30球に届かず、降板後はブルペンに直行して18球の“おかわり”投球を必要とするほどだった。

 次回登板は中5日で18日、敵地で行われるブレーブス戦で3〜4イニングを投げる予定。右肘のけがからの完全復活を目指すシーズン。「皆さんが投球を見て、どう思われるかというのは僕にはどうしようもできない。僕なりに一生懸命投げたい」。充実の笑顔の裏に、確かな自信が垣間見えた。(タンパ穐村賢)

 

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