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【プロ野球】

楽天・安楽、1イニング2Kデビュー でも、大久保監督は「今年は1軍ない」

2015年3月13日 紙面から

力投する楽天・安楽=埼玉・戸田球場で(西岡正撮影)

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◇イースタン・リーグ春季教育リーグ 楽天2−2ヤクルト

 楽天・ドラフト1位の安楽智大投手(18)=済美=が12日、イースタン教育リーグのヤクルト戦(戸田)に8回から登板し、1イニングを無安打無失点。最速は146キロで、2三振を奪った。自己採点は「50点」と厳しかったが、実戦初登板で大器の片りんを随所に見せた。

 堂々としたプロ初登板だった。先頭の川上を直球2球で追い込むと、捕手の下妻の直球のサインに首を振った。「真っすぐが走ってなかったので、スライダーを決め球にしようと決めていた」。意図を込めて投じたボールは外角ギリギリに決まった。3球三振。スタンドからはどよめきの声が上がった。

 この日投じた12球はすべて、セットポジションから。横山ブルペン捕手からの「セットの方がバランスがいい」という助言を冷静に受け止めた。「振りかぶるのは、セットで内容が良くなった後でもいい」と安楽。アピールへ前のめりになっていたキャンプ中の姿は消えていた。

 予定を前倒しての実戦デビューとなった。遠投からじっくりフォームをつくり直す計画だったが、ブルペンでの内容が良く、登板を踏まえながらの育成へ路線変更。結果で応えた右腕に対し、酒井2軍監督は「サインに首も振るんだから、大したもん」とうなずいた。

 今後はホーム限定で、1イニングの登板が続く。「1日でも早く1軍に上がりたい気持ちはある」という安楽に対し「今年はファームで投げて、来年はファームのローテーションを守って、1軍に上がるのは再来年」と酒井2軍監督。潜在能力の高さを認めるからこそ、大事に育てる。初登板で、その可能性の高さを感じさせた。 (野畑圭司)

◆地に足着け練習!体力つけろ

 大久保監督はこの日、教育リーグで好投した安楽の1軍起用について「ことしは100パーセントないと言える」と明言した。キャンプは1軍でスタートさせたが、体力不足を理由にその後は2軍で調整させており「地に足を着けて練習してほしい。(自分の言葉を)覆せるだけの体力をつけてほしい」と話した。

 

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