ニューヨーク=真鍋弘樹
2015年3月14日17時09分
マタニティー・ハラスメントの被害者支援に取り組み、米国務省から「勇気ある国際的な女性賞」を受けた小酒部(おさかべ)さやかさん(37)が13日、ニューヨークで受賞会見をし、「日本は経済先進国だがジェンダーギャップは大きい」と海外メディアに語った。訪日を前にしたミシェル・オバマ米大統領夫人と会い、「安倍昭恵首相夫人に活動を伝える」と約束されたという。
小酒部さんは、外国プレスセンターで開かれた会見に、シリアやミャンマーなどから選ばれた他の受賞者と一緒に出席。「低所得国では女性差別が起きやすいが、豊かな日本でなぜ」という質問に、「性別役割分業と長時間労働という日本の働き方が世界の標準と違うのです」と答えた。
ミシェル夫人とは受賞後の7日にホワイトハウスで面会した。「昭恵夫人と会って(あなたの活動を)必ず伝えるから心配しないで」と言われたという。
小酒部さんは、妊娠を理由にした職場の嫌がらせ、マタニティー・ハラスメントを受けた女性を支援する「マタハラNet」の代表を務め、途上国から選ばれることの多い同賞を日本人として初めて受賞した。「手放しでは喜べませんが、米国からのエールと考えて日本の働き方を改めるチャンスにしたい。ミシェル夫人の来日と私の受賞は関連している気がします」と会見後に話した。(ニューヨーク=真鍋弘樹)
PR比べてお得!