大阪で札幌で さよならトワイライトエクスプレス
2015年3月14日6時0分 スポーツ報知
札幌―大阪間の約1500キロを結んだ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の大阪発の最終列車が、13日午前9時55分、定刻より3分遅れて札幌駅に到着した。札幌発の最後の列車も定刻から2分遅れの午後0時55分に大阪駅に到着。1989年7月の運行開始から四半世紀の歴史に幕を閉じた。
最後の姿を見届けようと、大阪駅には12日に約3500人が詰めかけたが、この日も約2000人が集結。列車が姿を見せると「お疲れさま!」「さようなら~!」などと声が上がった。雪が舞う札幌駅では約1200人が出迎え、列車の写真を掲げて名残を惜しむファンもいた。
大阪着の乗客によると、乗車記念の証明書やポストカードが配られたといい、京都市の大学生・於保(おぼ)崇史さん(21)は「本当にいい旅をありがとう、と言いたいです」と笑顔。札幌着の列車で車掌を務めた阿部昭博さん(53)は「到着を告げる最後のアナウンスは胸に迫るものがあって声が詰まった。最後に乗務できたことを誇りに思う」と感慨深げに話した。