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国連で女性の地位向上考える委員会始まる
3月10日 11時23分

女性の地位や権利の向上について話し合う国連の委員会が始まり、女性が男性よりも厳しい経済状況の影響を受けたり、災害や紛争などでより深刻な被害を被ったりしている実態が指摘され、男女の完全な平等に向け国際社会が取り組む必要が訴えられました。
女性の地位や権利の向上について話し合う国連の「女性の地位委員会」のことしの会合は、ニューヨークの国連本部で9日から2週間の日程で、始まりました。
国連はことし、新たに2030年までの持続可能な開発目標を設定することになっていて、女性に対する差別や暴力をなくすための具体的な目標も含めることを目指しています。
会合に出席したパン・ギムン(潘基文)事務総長は、「女性が男性よりも厳しい経済状況の影響を受けたり、災害や紛争などでより深刻な被害を被ったりしている」としたうえで、「私たちの生活や人類の発展、平和に関わるすべての分野で、女性も主導的な役割を果たすべきだ」と述べ、完全な男女平等に向け国際社会が一致して取り組むよう呼びかけました。
また会合には、先月、日本人として初めて国連の女子差別撤廃委員会の委員長に選ばれた弁護士の林陽子さんも出席し、差別撤廃に向けた決意を表明しました。
林委員長は「世界では女性の社会参加が進んだ国がある一方で、なお過激派が宗教的な理由から女性を迫害している実態もある。私たちの活動には期待が寄せられていて強い責任を感じている」と話していました。

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