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米共和党議員団がイラン指導部に書簡3月10日 8時13分
イランの核開発問題の解決を目指すイランと欧米など関係6か国の協議が進むなか、これに反対するアメリカの野党・共和党の議員団がイランの指導部に書簡を送り、たとえ合意したとしてもオバマ大統領の後任の大統領は合意を覆すことができると伝え、イラン側をけん制しました。
イランの核開発問題の解決を目指し、イランと欧米など関係6か国が行っている協議を巡っては、解決に向けた枠組みをまとめる期限が今月下旬に迫るなか、ぎりぎりの交渉が続いています。
こうしたなか、協議に反対するアメリカ議会の野党・共和党の上院議員47人は9日、連名でイラン指導部宛に書簡を送りました。
書簡では、たとえ今回の協議が合意に達したとしても、オバマ大統領は再来年の1月には退任することが決まっており、後任の大統領は簡単に合意を覆すことができるし、議会はいつでも合意内容を修正できるとしていて、イラン側をけん制しています。
これについて、オバマ大統領は記者団に対し、「一部の議員がイランの強硬派と目標を共有しようとするのは皮肉なことだ」と述べ、強い不快感を示しました。
また、ホワイトハウスのアーネスト報道官も「オバマ大統領の外交遂行能力を傷つけようとする党派的な戦略だ」と批判しており、オバマ政権と野党・共和党との対立が激しさを増しています。
こうしたなか、協議に反対するアメリカ議会の野党・共和党の上院議員47人は9日、連名でイラン指導部宛に書簡を送りました。
書簡では、たとえ今回の協議が合意に達したとしても、オバマ大統領は再来年の1月には退任することが決まっており、後任の大統領は簡単に合意を覆すことができるし、議会はいつでも合意内容を修正できるとしていて、イラン側をけん制しています。
これについて、オバマ大統領は記者団に対し、「一部の議員がイランの強硬派と目標を共有しようとするのは皮肉なことだ」と述べ、強い不快感を示しました。
また、ホワイトハウスのアーネスト報道官も「オバマ大統領の外交遂行能力を傷つけようとする党派的な戦略だ」と批判しており、オバマ政権と野党・共和党との対立が激しさを増しています。
イラン外相「世界はアメリカではない」
この書簡について、イランのザリーフ外相は地元メディアに対し、「プロパガンダであり、何の法的価値もない」と評しました。
そのうえで、「ひとつ重要なことを筆者に知らせたい。それは世界はアメリカではないということだ。国際社会における国家の行動はアメリカの国内法ではなく、国際法によって規律されている」と述べ、仮に後任の大統領が国際的な合意を一方的に破棄すれば、国際法に違反すると主張しました。
そのうえで、「ひとつ重要なことを筆者に知らせたい。それは世界はアメリカではないということだ。国際社会における国家の行動はアメリカの国内法ではなく、国際法によって規律されている」と述べ、仮に後任の大統領が国際的な合意を一方的に破棄すれば、国際法に違反すると主張しました。