メルケル首相からも報道の自由がないと思われたに違いない日本
「メルケル首相の二日間にわたる訪日の報道で、改めて大手メディアの「病状の進行」を思い知った。」
http://www.asyura2.com/15/senkyo181/msg/375.html
私が亡命申請却下され強制送還されたドイツに関する記事で,興味があったので。
いくらドイツが私に対して理不尽な判断をしてきたと私が主張しようが,メルケル首相が何を言い,日本がどう報道したかについては事実です。
その事実から「両者とも嫌いだから」という理由で目を背けるわけにはいかないため(人々は往々にして頻繁にそうしてしますが),コメントします。
とくにこの引用が気になりました。
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ですが、言論の自由は政権にとって、政府にとっては脅威ではありません」(朝日)
http://bit.ly/1EyUIl7
「34~35年間、私は言論の自由のない国(東ドイツ)で育ちました。それは多くの側面において大変難しい、厳しいことでした。その国で暮らす人々は常に不安におびえ、もしかすると逮捕されるのではないか、何か不利益を被るのではないか、家族全体に何か影響があるのではないかと心配しなければならなかったのです。そしてそれは国全体にとっても悪いことでした。人々が自由に意見を述べられないところから革新的なことは生まれないし、社会的な議論というものも生まれません」
「最終的には競争力がなくなり、人々の生活の安定を保障することができなくなります」
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日本は民主主義国家でありながら,どうしてメルケル首相からこのようなことを言われないといけないのか?
そう考えると,ドイツから見て日本には,言論の自由がないように映っているとしか捉えるしかないです。
この記事をよく読めば,講演内における発言ではなく,その後の質疑応答における発言なので,絶対とまでは言えません。
しかしさすがに首相クラスですので,質疑応答内容も事前にメルケル首相により取捨選択されていたと考えるほうが自然と思います。
これ以外にも,日本に対するメッセージはたくさんあると思います。
■隣国との関係 は,日本と韓国,中国,ロシアなどとの関係改善を促したものと取れます。
■脱原発の決定 は,日本に原発廃止を強く提案しているとしか取れません。
■格差の問題 は,日本も積極的に移民を労働力として受け入れるべきとのメッセージと思います。
それだけ熱く講演したにもかかわらず,それが朝日新聞でしか報道されてないとすれば,メルケル首相は相当心証を害し,やはり日本には言論の自由がないと思われたと思います。
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