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 中心市街地が焼け野原となった名古屋空襲から今月で70年、平和を祈る市民約100人が14日、名古屋市名東区の「戦争と平和の資料館ピースあいち」に集い、灯籠(とうろう)に火をともして空襲犠牲者らを追悼した。

 名古屋空襲は1944年12月ごろから本格化し、翌年3月の12、19、24日には市街地が集中的に大規模攻撃を受けた。名古屋駅などが焼失したほか、3日間で2900人以上が死亡したとされる。その後も空襲は断続的にあり、5月14日には名古屋城が炎上した。

 追悼の集いでは、空襲体験の手記や詩などが読みあげられた。同市千種区の大学1年生、粟野萌萌(もも)さん(20)は「80代の祖父は戦争の話をしたがらないので、自分で知ろうと思って参加した。戦争が起これば、70年前に起きたことが繰り返されると、手記を聞いて思った」と語った。