内閣府は13日、街角の景況感を調べる「景気ウオッチャー調査」の協力者から各地の景況感を直接聞く会合を開いた。出席者からは「円安による物価高でパンやパスタが値上がりし、客は必要な物しか買わない」(東北のスーパー)など、円安による輸入価格の上昇が収益を圧迫しているとの指摘が目立った。
同調査はスーパーの店長やタクシー運転手など2050人の協力で各地の景況感や景気の見通しを聞き取っている。会合には41人が出席した。出席者からは「人手不足が深刻で時給を2割上げてもアルバイトが集まらない」(北陸のホテル)との意見も出た。全体として「地方経済の厳しさを指摘する声が多かった」(内閣府)が、「春節で外国人観光客の消費が好調」(近畿の百貨店)といった声もあった。
景気ウオッチャー調査、円安