シリーズ 9.11から10年 第3週

偽りのヒロイン
〜全米を欺いた5年間〜(再)

2011年9月19日 月曜深夜[火曜午前 0時00分〜0時50分]
再放送12年9月23日 日曜 午後0時00分〜0時50分



タニア・ヘッドは、世界貿易センターへのテロ攻撃で、航空機が衝突した現場より上層階から奇跡的に救出された19人のうちの一人。しかも、結婚間近だったフィアンセをテロで失った。彼女は事故のトラウマに苦しむ市民を支援するボランティア団体の中心メンバーとして活躍し、やがて“悲劇のヒロイン”として全米の誰もが知る顔となる。
2007年、ニューヨークタイムズが記事を書くにあたり、タニアのバックグラウンドを再確認しようとしたが何ひとつ裏が取れず、嘘が発覚する。テロの当時、彼女はバルセロナのビジネススクールの学生で、事件の10日後に地元新聞の取材を受けていたのだ。
タニアは生存者ネットワークの代表を解任されたが、金銭的利益も受け取っていないため罪には問われなかった。彼女と親交のあった人々は、「タニアの体験が重すぎたので、細々としたことを聞くのがはばかれた」、「自分より悲惨な思いをしているはずの彼女が駆け回っている姿を見て、自分も頑張ろうとエネルギーが湧いた」、「互いに体験を話し、思いを分かち合った事は、自分の癒しのプロセスに大いに助けとなった」と、複雑な思いを語る。
偽りのヒロインが遺族や事故の関係者にもたらした波紋を描く。

  • 原題:The 911 Faker
  • 制作:Films of Record Production (イギリス 2008年)
※この番組は2012年9月24日(月)午後6時〜2012年10月8日(月)まで、
NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。
視聴お申し込みの手続き期限は、10月7日(日)までです。
NHKオンデマンド
担当者メモ

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