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桜島 多くの火山灰噴出の可能性
3月9日 20時59分

鹿児島県の桜島について、気象庁は、噴火活動が活発な状態が続き、ことし1月からの山が膨張する地殻変動も続いていることなどから、今後、多くの火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があるとして、引き続き、火口からおおむね2キロの範囲では噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象庁が9日、発表した火山活動の概況によりますと、桜島では先月、昭和火口で爆発的な噴火が88回発生し、噴煙は最大で火口から3500メートルの高さに達したほか、噴火に伴って大きな噴石が3合目付近まで飛ぶなど、依然として活発な噴火活動が続いています。
放出される二酸化硫黄の量は、1日当たり1600トンから2800トンとおおむね多い状態で、先月10日の上空からの観測では、昭和火口の中に溶岩が蓄積されているのが確認されました。
地殻変動の観測では、先月1日ごろから山の膨張を示すと考えられる変化が続いているほか、長期的には鹿児島湾奥部の「姶良カルデラ」の膨張を示すと考えられる変化が続いているということです。
気象庁は、噴煙が火口から5000メートルの高さに達したおととし8月の噴火と同じ規模か、それ以上の多くの火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があるとして、引き続き昭和火口と南岳山頂火口から2キロ程度の範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、火山灰や噴火に伴う空振にも注意するよう呼びかけています。

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