この日公開されたのは12号車にグランクラスを備えた12両編成。高速で走行するための造形と日本の伝統的な色使い、新幹線が走行する沿線の風景を融合させスピード感と精悍さを表現したエクステリアは、アイボリーホワイトの車体に空色と銅色(カッパー)のラインをあしらった和のテイストが息づくデザイン。先頭形状は、空気力学的な最適形状(One-motion line ワンモーションラインとネーミングされた形状)にデザインされ、環境性能に考慮したつくりとなっています。
- グランクラスデッキ
「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」を車両のトータルコンセプトとした北陸新幹線用新型車両E7系は、日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで『洗練さ』を、和風の空間に集うことで得られる心地よさで『ゆとり・解放感』を表現しています。特に、伝統を感じる空間と先進の機能を持つ車両の玄関部ともいえるグランクラスデッキには、日本の美しい四季を表現した飾り柱をしつらえ、お客さまをお迎えします。
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- 普通車
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- グリーン車
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- グランクラス
E2系新幹線をベースに進化を遂げた北陸新幹線用新型車両E7系は、地震時の安全対策としてより短い時間で停止できるようにブレーキ性能を高めるとともに、アクティブサスペンション(※)を搭載し乗り心地も向上させています。また、車内の照明をLED化することでE2系新幹線と比べ照明の効果として約44%の省エネを実現。パンタグラフやスノウプラウを低騒音型とすることで環境性能も高めています。さらに、全号車に全席分のコンセントを設置したほか、全洋式トイレに洗浄機能付き便座を設置。多機能トイレには独立型のオストメイト設備を設けています。
※グランクラス車両はフルアクティブサスペンション、その他の車両にはセミアクティブサスペンションが搭載されています。
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- パンタグラフ
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- スノウプラウ
2014年春に東京-長野間で営業運転開始。2014年度末には長野-金沢間の開業が予定されている北陸新幹線用新型車両E7系は、電源周波数が異なる(東50Hz、西60Hz)エリアを走行するため、まずは仙台-盛岡間において試験走行を行ったのち、長野での試験走行も予定されています。試験走行と各部の調整作業が繰り返し行われ、万全の体制でデビューを迎えることになっています。
北陸新幹線用新型車両E7系に関するニュースは、こちらでも引き続きお伝えしていきます。