自民党の石破茂幹事長は16日午前のテレビ東京番組で、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を巡り、同党が政府に求めた農林水産分野の重要5品目の聖域化を夏の参院選公約に盛り込む考えを示した。「党の決議で5品目を守ることを決めた。公約に書くのは必然だ」と語った。
自民党はコメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物を念頭に、重要5品目を聖域として確保するよう求める決議をしている。石破氏は「大切な品目をどう守るかが交渉の主眼で関税を1%たりとも下げてはダメだという議論に直結しない」と指摘し、高い関税水準は見直す余地があるとの認識を表明した。
高市早苗政調会長は同日の読売テレビ番組で、TPP交渉参加について「強い外交力で国益を最大化してほしい」と強調した。交渉妥結後の条約批准の手続きにも触れて「閣議決定の前に与党内の厳しい審査がある。不利な交渉をしたら批准手続きがどうしようもなくなる」と指摘した。
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