ベーカーヒューズ(ティッカーシンボル:BHI)が毎週発表している北米ロータリー・リグ・カウントによると稼働オイルリグ数は866本(下のグラフの青色)に減りました。

今週の減少本数は56本です。

これをパーセンテージに直すと、下のグラフのようになります。

つまりリグカウントの落勢には衰えがみられていないということ。
これは一見すると原油生産の減少をもたらし、ひいては米国内の需給改善にとって良いニュースと受け止められがちです。
しかし実際にはリグカウントのアグレッシブな減少ほどには生産高は減っていません。
この理由は業者が小さくて、操業コストが高く、したがっていち早く不採算化するリグを先ず休止し、スケールが大きく、ロー・コストのリグに生産を集中していることによります。それらの大型でハイテクのリグは現在も日進月歩で生産性が向上しているので、リグ一本当たりの生産高は上昇中です。
これがリグカウントの大幅な減少にもかかわらず需給関係が一向に改善していない理由です。実際、米国では増産で石油を持て余しているため、ストレージ・タンクのキャパシティが払底しています。
これ以上、石油を備蓄出来なくなると、投げ売りが出る可能性があります。一部の市場参加者の間では、そういう「ドカ下げ」のリスクが取沙汰されています。
僕はWTI(=ウエスト・テキサス・インターメディエーツ)の目標価格として35ドル前後という考えを今でも変えていません。従って値ごろ感から石油株をバーゲン・ハンティングするのは禁物。
今週の減少本数は56本です。
これをパーセンテージに直すと、下のグラフのようになります。
つまりリグカウントの落勢には衰えがみられていないということ。
これは一見すると原油生産の減少をもたらし、ひいては米国内の需給改善にとって良いニュースと受け止められがちです。
しかし実際にはリグカウントのアグレッシブな減少ほどには生産高は減っていません。
この理由は業者が小さくて、操業コストが高く、したがっていち早く不採算化するリグを先ず休止し、スケールが大きく、ロー・コストのリグに生産を集中していることによります。それらの大型でハイテクのリグは現在も日進月歩で生産性が向上しているので、リグ一本当たりの生産高は上昇中です。
これがリグカウントの大幅な減少にもかかわらず需給関係が一向に改善していない理由です。実際、米国では増産で石油を持て余しているため、ストレージ・タンクのキャパシティが払底しています。
これ以上、石油を備蓄出来なくなると、投げ売りが出る可能性があります。一部の市場参加者の間では、そういう「ドカ下げ」のリスクが取沙汰されています。
僕はWTI(=ウエスト・テキサス・インターメディエーツ)の目標価格として35ドル前後という考えを今でも変えていません。従って値ごろ感から石油株をバーゲン・ハンティングするのは禁物。