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【イスラム国】有識者に特定秘密提示へ 人質事件検証で菅氏

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【イスラム国】
有識者に特定秘密提示へ 人質事件検証で菅氏

 菅義偉官房長官は12日の記者会見で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件の政府検証委員会で意見を聞く有識者5人に、特定秘密保護法で漏えいを禁じる「特定秘密」を提示する考えを示した。これに伴い、機密を扱える人物か身辺を調べる「適性評価」を5人に対して実施する可能性に言及した。

 会見で菅氏は、5人に守秘義務を課すことに関し「(事件対応で)お世話になった国とのやりとりをつまびらかにしながら(検証作業を)進めていくためだ。開示できる部分と開示できない部分が当然出てくる」と語った。

 有識者は日本エネルギー経済研究所常務理事・中東研究センター長の田中浩一郎氏ら。適性評価の対象者はテロリズムとの関係や犯罪歴、薬物使用、精神疾患、飲酒の程度のほか、家族の個人情報も含む質問票に回答する。適性評価は、プライバシー侵害の懸念も指摘されている。

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