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【国際】

ロシア反政権紙 廃刊危機 広告減少、政権圧力か

 【モスクワ=常盤伸】ロシアのプーチン政権に批判的な独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」が、財政困難のため5月上旬以降、発行停止に追い込まれることが12日、分かった。ムラトフ編集長が複数のロシアメディアに語った。

 ムラトフ氏によると、ノーバヤ紙は5月9日の対独戦勝記念日に特別号を発行した後、紙媒体の発行を停止するという。電子版のみでの発行が可能かどうかも不透明な状況という。

 ムラトフ氏は独立系テレビ局「ドシチ」に、「記事内容にはいかなる問題もないが、政治体制とは問題を抱えている」と指摘。プーチン政権の圧力で企業が同紙への広告掲載などを見送ったため、経営困難に陥っている事情を明かした。

 ノーバヤ紙は、チェチェン紛争の実態や政権の腐敗を報道して暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者が在籍したことでも知られる。プーチン政権にとっては目の上のたんこぶの存在だ。

 ウクライナ危機後は、ロシア軍のウクライナへの秘密介入に関連して調査報道を展開。最近ではクリミア併合計画やウクライナ東部で負傷したロシア兵のインタビューを掲載した。

 

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