このブログではあまり取り上げてこなかったのだけれど、EDUPUBという活動がある。教育分野における電子出版物(EPUB)をテーマにした取り組みは2013年後半にIDPFの会員であるピアソン・エデュケーションの提言ではじまり、後にIDPFの公式の活動となった。これにW3CやEラーニングの標準化団体IMS Global Learning Consortiumが賛同し、現在では出版物にとどまらないEラーニングの標準化の取り組みとなっている。
JEPAではEDUPUBをテーマにしたセミナーを継続して行っていて、3月11日には第五回が開催された。僕の登壇資料を貼っておく。EPUBとEDUPUBの違いを中心に解説したものだ。
セミナー全体の記録は詩想舎さんのレポートが詳しい。
EDUPUBはまだ始まったばかりの活動だ。その範囲は広く道のりは長い。デジタル教育の未来を予測できる人など世界中どこにもいないだろう。誰もが手探りだ。
日本では電子教科書、一人一台タブレット、MOOC、反転学習……いろんなキーワードが飛び交って掛け声は勇ましいのだけれど、公教育をデジタル化するのにどれだけの課題があるのか、把握できている人がどれほどいるのだろうか。個人的にはまだまだ基盤整備できてないし部品が足りてないように思えるんだけど、僕の会社でも関わっている分野でもあり、しがらみの多い世界でもあるので奥歯に物が挟まったような言い方しかできない。
反対にトピックを技術に絞れば気軽に書けるのでよい。今後もEDUPUBについて、随時ブログに書いてゆくつもりだ。