事故から4年。2015年3月11日、FNN報道特別番組は「原発」を考えます。
折しも今年、川内原発と高浜原発が再稼働する可能性がでてきました。再び、原発由来の電力が私たちの暮らしを潤します。
しかし、ひとたび事故が起これば甚大な被害をもたらすのも原発です。今も10万人もの福島県民が避難生活を余儀なくされているのです。
番組は廃炉作業の拠点でもあるJヴィレッジ内の特設スタジオから生放送。
政府主催の追悼式典を被災3県の表情とともに伝え、原発20キロ圏内の住民の暮らし、生産者を悩ます食材の風評被害、さらには廃炉作業を阻む汚染水の問題や放射性廃棄物の行方など…約3時間の番組は、これまで以上に広く深く、震災と原発を取材し視聴者に「原発」を考える材料を提示。
“原発と生きる”覚悟を問いかけます。
原発事故後、福島県の動物にはある異変が起きていました。
原発から6キロ、ある牧場の牛に白斑が出ていました。アブラムシには異常が。
放射能の影響なのか?安藤キャスターが真相を追う研究者たちを取材しました。
春以降に住民の帰還を目指している福島県楢葉町。
駅も復旧し、町の再生は進んでいますが、果たして町に人は戻ってくるのでしょうか?
3年前に帰還宣言が出された川内村では、戻ってきた住民は約半数…少子高齢化が一層、深刻化していました。
先月、原発の汚染水が排水路から海に流出していたことが新たに発覚しました。
廃炉作業を妨げている大量の汚染水は今、どうなっているのか?
酒主キャスターが再び原発の内部を取材。
スタジオでは模型を使って、専門家と詳しく解説します。
震災から4年を前に、福島第一原発を改めて取材しました。廃炉に向けて、少しずつ前に進んでいる印象は受けました。
しかし、まだまだ乗り越えなくてはいけない課題が多いのも事実です。取材をしていて、汚染水を溜めるタンクの大きさ、多さに圧倒されました。
また、放射線量が減ったといっても、1号機の原子炉建屋の近くは、安全のためにわずか5分くらいしか取材ができませんでした。
そんな過酷な環境の中、廃炉に向けて毎日約7000人の作業員が仕事をしています。本当に頭が下がる思いをしました。
廃炉までは30年から40年。これからも、福島第一原発の今を追っていきたいと思います。
あなたはスーパーで食材の「産地」をチェックしますか?
原発事故以降、多くの主婦がより食材の産地を気にするようになりました。
韓国では、いまだ東北などの8つの県の海産物の輸入が禁止されています。
放射能検査は「合格」なのに食べてもらえない…苦悩する生産者たちの姿を追いました。
東京電力は原発事故で家を追われた被災者たちに、賠償金を支払っています。
その賠償金が今、福島の住民を“分断”していました。
避難先で、賠償金だけで暮らす若い夫婦の一家に密着しました。
なぜ働かないのか?彼らの声に耳を傾けました。
チェルノブイリでは原発事故4年後から子供の甲状腺がんの発症が急増しました。
福島県は事故後、子ども38万人の検査を実施。
その結果、これまでに100人以上が甲状腺がん、または甲状腺がんの疑いと診断されました。
被ばくの影響によるものなのか?それとも…複数の専門家に見解を聞きました。
キャスター
安藤優子
キャスター
坂井有生
(福島テレビ アナウンサー)
福島第一原発を取材
酒主義久
(フジテレビアナウンサー)
ゲスト
西田敏行
(福島県出身・俳優)
【 チーフプロデューサー 】 立石 修
【 プロデューサー 】 吉澤 健一
【 総合演出 】 宇田川 里